リベラルアーツと音楽 自由七科にはなぜ音楽があるのか?

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リベラルアーツに音楽が含まれている理由

そもそもリベラルアーツとは何なのか? 一般的には「人が学ぶべき学問の基礎にあたる教養」となっているようです。

 

 

リベラルアーツの理念的源流・・・つまり、「人が学ぶべき学問とは?」と考えたルーツは古代ギリシャにまでさかのぼって、いわゆる「哲学」とも深い関りがあります。

現代における解釈は、「学問における基礎分野の総称」といってもいいかもしれません。現代の自由七科における音楽の位置づけはちょっと分かりませんけどね(笑)

でも、「なぜリベラルアーツには音楽が含まれるのか?」

「なぜ人が学ぶべき学問として音楽があるのか?」

不思議に感じたことはないでしょうか?

 

なぜって・・・

そもそも現代人はリベラルアーツについてなんて考えないよ。変わり者以外はなW

リベラルアーツはあくまで基礎教養という認識なんだと思う。

そして音楽を学問として捉えてる人なんておそらく音楽学者ぐらいだろうし、あとは単なる娯楽、趣味、慰めの一種、そして金儲けの手段にぐらいしか思ってないんじゃねーの?(笑)人生における成功の手段みたいなねW

 

 

 

この記事では、古代のリベラルアーツに焦点を絞って、その起源と意味について考えてみましょう。

古代のリベラルアーツ その起源はどこにある?

一般的解釈では、リベラルアーツの起源は古代ギリシャだといわれています。ギリシャといえば哲学・・・哲人を連想しますからね。

それに自由七科の内容を見ても、倫理的思考、弁論術、幾何学、数学、文法、天文学、音楽 と、すべての科目においてギリシャには偉大な哲人たちがいますからね。

ただ、僕はこれら偉大な知の遺産というのは、もっと古い時代から受け継いできたものではないかと感じています。

まるで古代ギリシャの時代に、すべての学問がパーッと花開いたような印象を受けますけれども、じつはギリシャ文明単独で学問が発展したわけではなくて、他の地域との交流もたくさんありました。

ギリシャはいわば学問の集積地と見るべきで、ほかの地域の古い知識、文献、伝承などが集まってきて、ギリシャという地で学問の基礎ができたと考えるべきでしょう。

その象徴的存在がアレキサンドリア図書館です。

アレキサンドリア図書館には古代から受け継いだ知識があったはず これは間違いないと思う

たとえばなんですが、アトランティス伝説の話になると思い出すのは、ギリシャの哲人プラトンです。

 

プラトンはアトランティス伝説を、直接、エジプトの神官から聞いたわけではありませんが、聞き伝えた伝説を書き残しました。

この例から推察できるように、当時の世界では当然のように他地域と人的交流があり、そういった交流の中で、いろいろな文献が集められ、それがアレクサンドリア図書館に集められたのではないかと思われます。

したがってリベラルアーツの源流というのは、大昔から各地にあった知恵、知識の集大成であると言えます。突然、ギリシャで生まれたものではないはず。

したがってその源流はもっと古い。

おそらく音楽に関する知識もアレキサンドリア図書館にはあったはずで、音楽の起源については僕らが想像するよりずーっと古い可能性があります。

 

 

ヒトはいつから知恵を持ったのか? 音楽を楽しむことを覚えたのはいつからなんだ?

 

古代人は原始的で未熟で賢くなく、猿のような生活を送っていた・・・

これは進化論に基づく古代の人たちの姿を(僕の想像で)書いてみただけなんですが、一般的には上に書いたように、「文明は一本の線のように右肩上がりで進歩してきた」というイメージを持つ方が多いのではないかと思います。

だけど僕は、こういう見方は好きじゃない。いろいろ古代社会についてリサーチしてみた結果、「なんか違うんじゃないの?」 という感覚がする。

ここで魅力的な仮説に 「知恵は堕天使から教えられた」 というものがあります。

 

はあ? 堕天使?

 

ええ、堕天使 です。間違って書いているのではありませんW だてんし です。これから書くことは、じつは「リベラルアーツ」というのは、聖書で伝えられるところの堕天使とつながりがあるというストーリーです。

つづく

堕天使たちが人間にテクノロジーを授けた?

この奇妙なストーリーは、エノク書から来ています。

 

どうしてリベラルアーツの起源を考えるときに

聖書の記述、しかも外典、偽典といわれているエノク書を引き合いに出すんだよ?

 

それは、ヨーロッパにおける知識というのは歴史的に見て、聖書と深い関りがあると思うからです。

リベラルアーツという理念は中東地域・・・古代メソポタミアとかエジプトを原点とし、そこからギリシャ、ローマ時代を経てヨーロッパに広まった。

だから、源流をさかのぼると、聖書が書かれるずっと前の時代にまで・・・すなわち神話と呼ばれる時代にまで、そのモデルをさかのぼることができます。

エノク書にある、奇妙な記述を書いてみますね。

第8章
8.1.1
アザエールが人間どもに教えたのは、軍刀(machaira)と武器(hopla)と小楯と鎧の作り方、これが天使たちの教え(didagma)であり、彼らに教示したのは、金属とその製法、腕輪と諸々の装身具とシャドーカラーとまぶたを美しくする化粧品と選びぬかれたありとあらゆる宝石と諸々の染料であった。
8.2.1
こうして多くの不敬が生じ、
8.2.2
そうして彼らは姦淫し、惑い出て、自分たちのあらゆる道において堕落した。8.3.1
セミアザスは諸々の呪文と諸々の〔薬用のための〕根の採集を教えた。アルマロースは諸々の呪文の解き方を。バラキエールは天文学を。コーキエールは占いを。サティエールは星辰研究を。セリエールは月の運行を〔教えた〕。
8.4.1
ところが、人間どもの破滅するとき、その叫び声が天まで登った。

 

これらの記述には、天体に関する知識、金属の製法および武具、お化粧やファッション、もろもろのドラッグ、占いとか魔術の方法などなど、いろいろな知識を授けたとありますね。

音楽に関してはちょっと確認できませんでしたが、高度な知識、すなわちテクノロジーが堕天使によって人に与えられたことが記述されています。

これらは現代では神話として受け止められているのだろうけど、オカルト系知識の原点として考えてみると、かなり興味深い、そして面白い仮説です。

そして、それら堕天使たちから得た知識は代々子孫に受け継がれ、やがて秘密結社という組織、もしくは多神教の古代宗教組織などで守られ受け継がれていくことになる。

つづく

人類のふたつの系統

ここで旧約聖書における人類の系譜を見てみましょう。

カインの系図</ a>

上の系図は、あのアダムとエバから始まる人類の系図です。そしてこの系図は、アダムの長男、最初の子であるカインの子孫について書いてあります。

ここでやっと音楽に関する記述を見ることができます。

ユバル という名の男子が音楽に関する祖ということで記述がありますね。

どこから音楽技術を学んだのかは分からないけれども、とにかく楽器を演奏することに秀でていて、伝承では「音楽の祖」ということになっています。

このセクションの冒頭では、「ふたつの人類の系統」 と書いていますが、具体的に「ふたつ」とは、このカインの系統と、セツの系統を合わせた二つということになります。

伝説によると、カインは都市建設の始祖とされていますので、今風に言えば、エンジニアとでもいうべき技術や知識を持っていました。

カインは弟であるアベルを殺害したことが原因で各地を放浪することを余儀なくされ、そこで自分たちで都市を作ったとされています。

したがってこれらのことを考えると、カインの一族はいわゆる建築技師・・・当時は石づくりであったことを考えると「石工」の集団であったことが伺えます。

石工といえば・・・そうです、あのフリーメイソンとつながってくるのですね。カインは元々は畑を耕す人だったんですけどねW

ここであらためてリベラルアーツの理念を振り返ると、そこには建築技術に関する知識が多いことに気が付きます。

幾何学やら数学、気象に関係する天文学、それに言葉も重要です。音楽の始祖とされるユバルもカインの一族であることを考えると、音楽もテクノロジーの一角を担う技術であったのかもしれません。

 

おっさん、それはないんじゃないかい?(笑)

 

ちょっと話を整理しますね。

人類には二系統あって、ひとつはテクノロジー系、もうひとつは信仰系とでもいうのか、ピュアな心とでもいうべきか、偶像を拝まない系とでもいうべきか・・

あ、そうだ、無神論者をテクノロジー信奉者として、その対比としての有神論者と考えればいいのですかね?

アダムの系統って、そういうふうにも見えると思います。

 

おっさん、なに言ってるか、わかんなくなってきたぞ?

リベラルアーツになぜ音楽が含まれてるか? 全然話が結び付かないんだけどな。

ええ、ちょっと混乱してるようです(笑)

 

ひょっとして音楽は人を堕落させるものなのかもしれないですね。。だからリベラルアーツとして音楽を学ぶべきとされたのか?

 

つづく

どうして音楽が「人を堕落させるもの」なんだ?

イマイチ説明が分かりにくいが・・・

 

はい、それは音楽が「魔術的な性格を持っている」ことと関係してきます。

音楽が持つ魔術的性格とは

これは現代に生きる僕たちにも容易に理解できることですが、音楽はたやすく僕らの精神に働きかけることができます。

 

つまり、「ある種の音楽」を聴くことによって、勇気づけられたり、欝な気分になったり、あるいは攻撃的になったりといった具合に、簡単にヒトの精神状態を操ることができます。このことが「音楽の持つ魔術的性格」というわけなんですね。

 

つまりは音楽を創る技術というのは、ヒトを操る技術の一つであると言えるわけで、この技術は現代においても有効であり、多くの聴衆を惑わすことができます。

リベラルアーツにある弁論技術・・・議論して人を説得する術というのも上に書いた音楽と同じような性質を持つものであり、ヒトの倫理的思考を操って「意のままに人の賛同を得て」集団を操ることができます。これは現代においては政治の世界で見られる論説、あるいはまた科学の世界における論文で顕著にみられる技術でもあります。

こういった文脈で考えてみると、なぜ音楽がリベラルアーツに含まれているのか? その答えが見えてきます。

 

お! やっと結論が見えてきたようですねw

なぜリベラルアーツのひとつに音楽があるのか?

 

はい、なぜリベラルアーツの要素の一つに音楽があるのか?

その答えは 「音楽には人を動かす魔術的力(ちから)フォース」 があるからです。それが僕の答えです。

追記 「人を説得して動かす技術」 としての音楽

さて、前項までで、僕なりに「なぜリベラルアーツの一科目に音楽があるのか?」 について書いてきました。

結論としては 「人を動かす技術として弁論技術と同じように音楽もフォースを持っているから」 という考察に至ったわけですが、なぜ人を説得して動かす技術というのは他の数学を使ったテクニカルな技術と同様に重要視されるのか?

※ 音楽も数学を使ったテクニカルな技術のひとつといえます。

 

音楽に精通すればするほど(音楽構造について知ればほど)自然界、物理法則に共通する「普遍的要素」によって音楽もまた支配されていることを強く意識するようになります。

 

上の具体的な例としては、フィボナッチ数列が挙げられますね。美術などの造形物にみられる「黄金比率」「黄金分割」とおなじように音楽においても、このフィボナッチ数列は強烈な存在感を放っています。

フィボナッチ数列の比率計算が音楽の周波数比率においても重要な意味をもっているわけです。ペンタトニックと言われる音階がまさしくそうなっている。

このあたり、音楽好きならかなり興味をそそられる話じゃないかと思いますね。詳しくは自分で調べてみるといい。

さて、幾何学や数学に代表される「都市を建設する技術」、「天候や季節の変化を測る技術」などと共に、なぜ「人を動かす技術」として「弁論術」と同じように「音楽」があったのか?

この謎の根源を探ると、どうしても「ある伝説」に行き着きます。それは旧約聖書にある「善悪を知る樹」のことです。

 

 

なぜ、こんな聞き飽きた伝説がリベラルアーツの源流と関係あるのか? あなた、何か気づきませんか?

そうです、イブは蛇に説得されて食べてはいけない木の実を食べたのです。んでもって、アダムにもそれを食べることをすすめた。

ここで、蛇はイブを騙すために(文字通り、世界で最初に)弁論のテクニックを使ったわけです。これがリベラルアーツという概念の源流ではないかと思うのですよ。つまり、創造主と同等になる・・・もしくは超えるために。

これらの伝説が示していることは、「なぜリベラルアーツでは言語を使ったテクニックを重視しているのか?」 という答えになる。

ずーっと上で述べたカインの話というのは、じつはイブをそそのかして掟を破らせた蛇の系統だといえるわけで。

すなわち、エビデンスを示し、合理的な思考をする・・・いわば現代的、かつ科学的思考(リベラルアーツ)というのは、元をたどれば 創造主に背く者たちの思考であると言えるのです。

 

ちょっとおっさん、何言ってるか・・・

話、難しすぎない?

 

うーん、確かに手に負えなくなってきたようですね (笑) 僕自身は「宗教の盲目的な信者」ではないのですけどね・・・

しかし、いろいろな科学的に興味を惹かれる事例などをみていくと、論理的思考だけでは腑に落ちないことが多すぎるわけでね。

そこには何か大きな摂理があるんじゃないかと思えてくるわけです。

 

 

 

 

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