ギターソロ について コード感 色彩感 が感じられないギターソロ・・音数は多いのだけれどナゼかバックサウンドと噛み合ってないアドリブ・・その理由について真剣に考えてみよう

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アドリブとは・・メロディメイキングです ただ単に「調に属する音」を並べただけじゃ「音楽としての骨格」が聴こえてこないのです・・

さて、今回も音楽・・とくにギター演奏のおはなしです。楽器をなにかプレイする人にしか分からない(おそらく)話なのでね、興味ない方はスルーでお願いします。

んで、内容はいわゆる「即興演奏」についてですね。まあ、即興と言ってもですね 「普段から弾いている」または「ある程度、定型のパターンもしくはその変形」といった感じのモノじゃなければ、いきなり全然違うメロディを弾けるわけでもないのでね (笑)

※ 普段からギターにおける指使いといいますか、メロディの展開などを練習していないと、物理的に指が動かないという意味で「いきなり弾けない」と表現しています。

んで、何が言いたいか?

つまり、その場での雰囲気による演奏というのは、まあ、ある程度 トレーニング していないとホントに指が動かないんですよ。

頭の中で聴こえるメロディライン・・(これはもしそういうのがあるとすればの話・・あなたや僕が持っているであろう指癖のことではありません)その聴こえているであろうメロディが指板上で再現できないわけね。んなもんだから、適当に調に合ったというか沿う感じでテキトーに弾いちゃうことがあるんですが・・

そうするとですね、音は極端にはハズレてはいない(なんか微妙な感じ)なんだけど、なぜか色彩感に乏しいラインになっちゃって、そのメロディからコードの持つ色彩が全然感じられない・・という状況になることがあるんです。

これはなぜか? なぜそういう感じになってしまうのか?

結論から言うと以下ですね。

 

そのコードが持つキャラクター・・いわゆる特性音に意識がまったく向いていなくて、コードスケールの中のあまり重要でない音を無意識に弾いてしまっているから。

まあ、ぶっちゃけ書くと・・狙って音を弾いていないということに尽きます。

これはけっこう難しくてね・・フィンガーボードをイメージして、そこを押さえた時に「どういうサウンドがするか?」があらかじめ頭の中に聴こえていないと(見えていないと)できないんです。

指板をなぞりながら音を確認するんじゃなくって、(これは誰でもできるが)押さえる前から鳴る音が分かっているというね。

ギターでは よく「指板上の音名を覚えろ」と言われているんですけど、音名と同時に視覚的にも「鳴る音」をつかむトレーニングが要ります。

常に意識してギターを弾いていれば「どこを押さえればどんな音になるか?」っていうのは分かってくる。たとえ音名がパッと思い浮かばなくてもね。

メロディはハーモニックリズムをも内包している

ちょっと小難しい表現になってしまいますけれども、メロディっていうのはハーモニー(和声)から独立しているんじゃなくって、何ていうかな? メロディからもハーモニー感覚が聴きとれなきゃダメなんじゃないかと思うわけですよ。

音楽的に表現すると・・ルートモーション(ベース音の動き)とメロディだけで和声の流れが聴きとれる感じです。コードをじゃらーんと鳴らさなくっても和音が聴こえてくるというね。

んで、これは曲のテーマ部分だけじゃなくて、アドリブ部分でもね、そういう風に聴こえるように考えて弾かないと「のっぺり」とした「アドリブラインだけを聴いても何を弾いているか分からない」 という感じになってしまうわけで。

何を語っているか意味をわかってもらえると思うのですが (笑)

もっと分かりやすく書くと・・楽曲が進行していってコードチェンジした時に、その移動したコードの「一番おいしい音」っていうのにきちっとフォーカスしながら弾くと、そのコードが持つ色彩感、カラーがよりはっきりと感じられるようになる。

まあ、コードの変化・・つまりは色彩の変化をはっきり感じられるように弾くわけね。

いろいろなレベルにあるギタリストの「いわゆるソロ」っていうのをね、好きで聴いているんだけど、表現はちょっと悪いんだけどさ (笑) 下手なギターソロっていうのはまずコード感ていうのがなくってね・・んでもって、やたら音数を多くしてパッと見、小難しく弾いているように見せてるわけね (笑)

だけど全然音楽になっていないというw

 

んで、そうならないためには、もっとそのアドリブ部分の「コード進行感覚」っていうのを野性的、直観的に掴まないとダメなんだよね。理論的に考えることは後でいい。もう、なんていうか感覚でね「この音でなきゃダメ」っていうポイントが必ずあると感じます。

 

んで、そこにどうやってアプローチしていくか? 音をつないでいくか? ってとこを考えてみればいい。もうこれはアドリブも作曲も一緒でね、本質的にやってることや考えることは同じだと僕は思っている。

最後にまとめると・・

のっぺりとしたソロにならないためには、曲のコード進行を強く意識してみる。全体的な和声の流れ、雰囲気を頭の中にしっかり刻もう。

「その流れの中での大まかなポイントとなる音」に対してしっかりアプローチしていきましょう。

僕的には以上の2点を押さえるだけで、かなりコンセプトのはっきりしたアドリブソロになるのではないかと思います。

指癖まかせでバーッと弾くのもアリですけど、「狙った音を弾ける」というのは大事なスキルじゃないかと感じますね。

なので、僕はいわゆる「リック」というのはほぼ練習しません。プレイヤーによっては短いフレーズ(リックのこと)をたくさんストックしておいて状況に応じて繰り出す・・という考え方をする人もいます。

でも僕はその曲の持つ元々の流れを(コード進行など)を理解したうえで、それに寄り添うようなラインを考えるほうが好きです。

まあね・・アドリブなんてべつに規則はありませんから何をやってもいいわけなんですけど、自分なりの方法論っていうのをプレイを通して考えてみるのもいいと思います。

ちょっと表現を変えて、あえて言葉で書くと・・

自分の感性に従って、自分なりの メロディセンス というのを考えてみる・・ということでしょうか。誰かが創った方法論を鵜呑みにするんじゃなくって、(それがたとえ音楽理論でいうところの正当な方法論であったとしても)自分の持つ(感じる)センスに忠実になるというか・・これは自分の音楽的感性を信じるということですね。

それが誰からも評価されないとしても、自分の内なる感性というのは大事にすべきだと思います。

 

 

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