あなたがもしギタープレイヤー(ギタリスト)だったら・・チャーリーパーカーの Charlie Parker-Donna Lee  を弾きたいと思うだろうか?

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「ギタリストにとってのチャーリーパーカー」について思うこと なぜ偉大なホーン奏者の演奏をやるのか? それをやりたいプレイヤーとやりたくないプレイヤーがいる? (笑)

さて、今回の記事は ジャズ についてですね。けっこうマニアックな内容ですので 恒例ではありますが (笑) ご興味のない方はスルーでお願いしますw

ジャズに興味のある方ならば知らないはずのないホーンプレイヤーとして チャーリーパーカー がいますね。

僕がなぜ バード (チャーリーの愛称、ニックネーム)を聴くことになったか? それはジャズスクールで無理やり?聴かされることになったことが一番の理由ですけれども (笑) とにかく教科書的な意味合いでね、バードの演奏をいちいち取り上げることが多かったからです。

ジャズ的な文脈で語りますと、彼、バードはいわゆる バップスタイルの先駆者といいますか 和声の流れにおいてのジャズ的メロディメーカーとしての「ひとつのスタイル」というものを創り上げたミュージシャンとして尊敬される存在として「ある」からなのですね。

つまり、これまで誰もやらなかった・・あるいは創造できなかったライン・・まあ、メロディ(音使いと言ってもいい) なんですけれども、そういうのを自身の音楽的感性で創っちゃった・・というところで崇敬の対象として語り継がれているんじゃないだろうかと。

というわけで、音楽・・特にアドリブ、インプロヴィゼーションの世界ではいわゆる「お手本」としていまだに取り上げられているわけ。

あなたはギタープレイヤーとして、どういうふうにチャーリーパーカーと向き合えばいいのか? そういうこと考えたことはありませんか?

まあギターの世界・・とりわけジャズ界隈では「ギターをまるでホーンのように演奏する」ってことを、「最上級の誉め言葉」としてね、言うことがあるんですよ。今はどうなのかよく知らないけれども、かつてはそういう時期もあったようです。

 

※ ホーンライクなギターでは チャーリークリスチャン が有名です。僕も昔ね、クリスチャンのレコードと楽譜を入手してコピーしたことはあるんですが・・・どうにもこうにも録音音質が悪くって、聴き難い感じで、「なんだかな・・」 という思いをした経験があります。

 

とうわけでね、ギタープレイヤーもチャーリーパーカーのコピーをするんですよ。バードと同じようなノリでね、ギターで演奏できれば自分もそのレベルに行けるのではないだろうか・・というような意識なんだろうけどね (笑)

んで、ここからが本題なんだけど・・

「それってどうなの?」

ってことですね (笑) ギタープレイヤーがなんでホーンライクに演奏することが良いことなのか? ギターならギターらしく弾けばいいんじゃねーの? これって、どうなのかなぁ?

という思いが僕にはあるわけでね、だから・・・

「チャーリーパーカーの有名なテーマフレーズやらテーマのフェイクフレーズをコピーすることの意味」 についてギタープレイヤーは考えたことがあるのかなぁ・・ということに行き着くわけです。

ジャズ界隈ではバードのフレーズや彼が作った難しいテーマをインテンポで弾けることが、いわゆる「ひとつの技術的な到達点」として評価される傾向があるわけで、それはなぜかというと・・

あるコード進行においての「音の選び方」について、デタラメではなくって、まあ、セオリーとしてね、ちゃんと考えて「ひとつの方法論」として「音楽として形がそこにある」ということに尽きるのかなあぁ。ってね、思うわけですよ。

 

個人的には「パーカーなんて知らねーよ」っていうギタリストがいても全然いいとは思います (笑) 「オレはバードの演奏を聴いてもあんまりビビッとこねーな・・」 「それよりもスコットヘンダーソンの方が全然良い」というようなねw まあ、比較対象は誰でもいいのですけどw

※ 誤解がないように追記しますが スコットヘンダーソン は、ジャズで一般的に用いられている「音楽語法」「音楽理論」というのは良く理解しているはずです。

実際に彼の演奏(表現方法)を聴くと・・・かなり変態な感じは受けますけどね (笑) ・・彼なりの音楽語法というわけです。

というわけで、これ、価値観の違いなのですかね? 是が非でもバードの感性を自分のものとしたいプレイヤーがいる一方で、「そんなもん、オレ興味ねーし・・」というような二極化があるんじゃないかなって。

さて、前置きがヒジョーに長くなりましたけれども、ここでは

Charlie Parker-Donna Lee

Charlie Parker-Donna Lee

を取り上げます。この楽曲のテーマ・・ギターではすごく難しいらしいです。フィンガリングのことを言ってるんだと思うんですけど。原曲と同じテンポで弾くにはかなりムズイというね。「らしい」と書くのは、僕はまだコピーして弾いたことがないからですね。まあ、楽曲としては何度も聴いていますけど、僕的には「フレーズの個別の音」として聴くよりは、全体の流れとして聴いています。

上手く表現できないけれど、なんていうか、「ぱぱパラパラパラパパパラパパッ」 みたいな (笑) そんな感じかw なんていうか歌い方というか、しゃべり方っていうのかなぁ・・

あなたはどう感じます? これ、ギターで弾いてみたいと感じますか?

まあね、有名なテーマだから弾いてみたいっていう動機も「アリ」ですけど、音楽的に興味が涌かないモノを無理やり弾くっていうのも「どうなんだろ?」って思います。

確かにコピーすればね、コードに対するノートの選び方とか、あと、抑揚の付け方とか、いわゆる アーティキュレーション ていうのですかね、そういうのは学べる点は多いと思います。

ただ、それが好きじゃないと「やっても」どうしようもない (笑) あとね、ちょっと思うことは、こういったバードの伝説的フレーズを理解できないヤツは「たいした音楽的感性は持ってない」というような認識を持たれるとヒジョーに悔しいという思いもありますね。 一音楽家としてね、バードの感性が分からないヤツはミュージシャンじゃねえ!みたいな・・

んー、僕がこの記事で伝えたい思いが分かってもらえるかなぁ

あ、終わりにですね、ギターによる再現の手助けになるであろう動画をリンクしておきます。この曲、テーマメロディを覚えるだけでも苦労しそうですね (笑) やりたい方は挑戦してみてください。僕はまだ弾いたことはないです・・というか「弾きたい」という強烈な願望が湧いてこないです(泣)

「Donna Lee」テーマ&バッキング TAB

上の演奏ね、これって・・「ザ ジャズ!」 って感じがしますね。モロに (笑) これぞジャズギターって感じかなあ・・

 

追記です

えーとですね・・いわゆるジャズのアドリブについてですが、ちょっと興味深い動画がありましたのでリンクしておきます。

もちろん Donna Lee ですよ。生前にベース奏者である ジャコパストリアス がトランペットやサックスプレイヤーといっしょにやってる動画です。

 

Jaco Pastorius-Donna Lee

 

これ、ソロを何コーラスか回していくっていう、ジャズ特有のパターンなんですけど彼らの頭の中は・・たぶん原曲のテーマ、もしくはコード進行(まあ曲ですね)が流れているはず。

パッと聴いた感じでは「何やってるかわかんねー」みたいな感じにはなると思う。しかし耳を凝らしてよく聴いてみると、そこかしこに原曲のテーマが見え隠れしているのが感じ取れると思います。

まあ聴き手によって感じ方はいろいろあるだろうけどね。ラストにテーマをもう一回やるわけですけど、これ、よくタイミングが取れるな・・と。なんか合図ありましたっけ? いや、ないな。ちゃんとカウントしてるんじゃないかい? すげー、ちょっと興味そそられたかな (笑)

追記の追記 「ドナリ―」 をフルで(アドリブ付き)でやってる女の子(たぶん)・・・コレ すごくない? (笑) 世界にはこのレベルはざらにいる・・

あのー、なんかスゴイ勢いでドナリ―をやってる動画があったのでリンクしておきます。彼女にはジャズのエッセンスが体中からあふれ出ているように感じます。(彼女じゃなくって彼だよねw)

このような感じ・・まあレベルのことなんですが・・になるにはそれ相当の訓練と聴き込みが必要なんじゃないかと思います。

 

Nitzan Bar – "Donna Lee"

 

すばらしいです・・はい・・

あ、良く調べてみたらこの子、男の子らしいです。情報によりますとこの動画の時点でなんと12歳!! ウソみたいですが本当。

あまりの神童ぶりに世界中のいい歳したギタリストたちが無視しているらしい (笑) まあ嫉妬してしまうぐらい上手いわけでねw どんな訓練すりゃこんな演奏できるんだ? ってぐらい上手いもんね。

ちなみに伴奏を弾いているのはこの子のオヤジですw ほんと小さいころからギタリストであるオヤジに仕込まれたにしても、これだけのレベルに達するにはどれだけ練習すりゃいいんだ?

とりわけ僕がこの子の演奏から感じたのは・・いわゆる決められた演奏の丸暗記(暗譜による演奏のこと)っていうよりかは、自然と体からフレーズが出ている感じがするという点。

これは暗譜による再現性のある演奏と言うより、本当の意味での「アドリブ」っていう感じがしますが、あなたにはどう聴こえたでしょうか?

 

 

 

 

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