異質なものを感じる FOCUS のサウンド
1970年代に活躍したバンド FOCUS
オランダのバンドです。YOUTUBEに音源がアップされているので簡単に聴くことができます。ほとんど注目されていないバンドですけど、当時の情報を見る限りではかなり注目されていたことは間違いありません。
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自分なりの感じ方なのですけど、FOCUS の音楽性に ブルース の影響はほとんどありません。当時吹き荒れていたブルースロックとは完全に異質なものを感じます。
どちらかというとクラッシックの影響が強く出ていて、おそらくバンドメンバー個人についても、インテリジェンスは相当高いという印象があります。要するに 知的であるということ。
音楽素養にしても多分にクラッシックミュージックを学んでいたことが推察されます。
クラッシック音楽からインスパイアされた音楽はロックミュージックにたくさんある。
ヨーロッパの音楽というと、一般的にはクラッシックミュージックを思い浮かべます。このクラッシック音楽が築き上げた音楽語法というのは強力で、現在の音楽はほぼ、このヨーロッパの音楽システムで成り立っていると言い切ってもいい。
FOCUS はこのヨーロッパの伝統音楽、つまりクラッシックの音楽語法を自分たちの感性でロックミュージックと融合させ、昇華して自分たちの音楽を創り上げた。
時代感覚からすると、ブルースに根差したロックが世間を賑わしていた時代に、ヨーロッパの伝統に基づくロックを創造していたわけで、これは相当なインパクトを当時の若者、音楽ファンに与えたのではないかと思います。
というわけで、歴史の重みと伝統というのは、音楽においても大きな意味を持つ。音楽をやるならやっぱり 自分の音楽とは何か? について深く考えてみるべきだと思うのです。
単純に 「作曲」 といいますけど、そこには音楽に対する深い洞察、考察 があってしかるべき。プロといわれる方たちには果たしてどれだけの音楽に対する矜持があるものなのか、疑問に感じることが多いです。
思いあがった意見かもしれないけれど好き勝手書いてるからね。
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