ギターの独学には「単調な反復練習」が必要な場合もある・・が、ある程度できるようになったら考えることの方が重要だと思っている
さて、この記事ではギター練習について書いています。
アナタのギターを弾く目的が何であるか? まあ、そんなことは僕にとっては1ミリも関係ない(笑)
とりあえず僕がギターを弾く目的と、それに付随する「ギター練習」というものについて書いてみたい。
練習方法というのは目的によって変えるべき
たとえばなんですけど、僕が1か月後にライブをやることが決まっているとします。
んで、どんな練習が必要か?
曲順も決まっていて、アレンジも大方決めてある。ギターエフェクトのセッティングやら、その接続順番、スムーズにライブが進行するようにパッチの切り替えなども検討してある。
あとは、本番とおなじようにスムーズに演奏できればいいだけ。
といったように、「やることが決めてあるケース」というのは、単純にいって、同じフレーズやらコード演奏などを間違えないように、本番と同じ体勢(立って演奏するとか)で再現できるように反復練習をします。
まあ、これは演奏者にとっては正直言ってヒジョーにつまらない・・ですね。
僕はこういった練習というのはものすごくイヤです。(笑)なので、バンドアンサンブルっていうのは嫌いなのですよ。
わりかし長い間、バンド活動ってやってましたから、同じ曲の同じ箇所を何度も納得いくまで繰り返したりとかねw バンドあるあるでしょ?
いちいち音止めて確認したりとか・・
総じて言えば・・・やってることに創造がない
これに尽きます。つまらんのですよ。じつにくだらん。どちらかというと、ジャムセッションみたいに好き勝手に弾きまくるというスタイルの方が好き。
なぜか? そっちの方が刺激があるからなんですよね。音をはずしちゃってもヘーキ(笑)平気でね、逆にそれが良かったりする。
んで、話は戻りますけど(笑)きっちりとアレンジされた楽曲をやるときは「つまらないけれども」反復練習をして周りと合わせる練習が必要だということです。
僕が喜びを感じる練習
さて、バンドアンサンブルの練習というのはじつにつまらないということを上で書きましたが、「じゃ、なんのためにアンタは練習してんだ?」ってことを書いてみます。
結論から書くと以下です。
響きに対しての新鮮さ、などを感じること
つまりですね、「もう知ってしまった感覚を再現するために繰り返し練習すること」は本当につまらなくて、それよりも今までの自分ではできなかった・・表現できなかった響き を意図的に再現できるようになることが楽しい。
ちょっと意味伝わりますかね?
まあ平たく言えば、できなかった・・というより、思いつかなかったようなことができるようになるという感覚に近い。
ぶっちゃけ書きますが、もう基礎練習なんてのはたくさんしてきました。時間的にはどれくらい費やしたか分からないです。
スケール各種、コード分解アルペジオ、オルタネイトピッキングなどなど。
これらをですね、ひとりで延々と繰り返し練習するわけです。
これらは一時期集中してやる必要があるとは思いますが、たとえそれらがスムーズに弾けるようになったとしても音楽的な意味においてはまったくダメで、使いものにはなりません。
つまり意味がない・・・いい換えると「音楽的な文脈上において意味がない」となります。
結局は「音楽について考える」ということがとっても大事なんですよね。音楽的に。
世の中にはテクニック的にはなーんにも問題がないギタリストだらけです(笑)
めちゃくちゃテクニカルなギターを弾く人ってたくさんいると思うんですよ。実際、動画サイトなどではとても真似のできない弾き方を披露している方がたくさんいます。
でも僕はそういうギタリストになりたいわけじゃない。
じゃあ、どんなギタリストになりたいのか?
つまらないスケールの羅列を速く弾くとか、タッピングで複雑なことを素早くできるとか・・・そういうことには興味がない。
もうギター演奏の技術的なことにはまったく興味が湧かないのですね。
それよりも音楽についての本質的な部分に強く興味を惹かれます。
僕はアドリブ能力は作曲能力と同じだと思っている
さて、ここらでまとめということで、
僕がなんのためにギター練習をするのか? なぜ決まりきったアンサンブル練習を嫌うのか?
これは「アドリブ能力」を向上させるためだと言っていい。いわゆる即興演奏の力ですね。
聴いたことがない「響きの連続」に対して、いかに素晴らしいソロを弾けるか?
あるいはコードソロを弾くことができるか?
その能力を鍛えるために練習を続けているといっていい。人によって楽器を練習する意味は違うが、僕の場合は言葉で書くと
「アドリブ能力開発」
です。
他人の演奏をコピーしたり、音楽理論について参考書を読んだりするのも全部その目的のためです。
もちろん一番の基本は「聴くこと」ですけどね。耳にしたフィーリングすべてだといっていい。
こういった音楽体験をするなかで新しい刺激を感じることは自分にとって楽しいことです。
なので・・・もうバンド活動はしたくないです(笑)やってもセッションぐらいでしょうか。
余計なことに煩わされて、音楽を楽しむことを忘れてる「自称バンドマン」っているんじゃないかな?
ビジネスとして音楽・・つまりバンドを運営していくってなことになると、これはいろいろ考えることは増えてきます。
つまり商業的に成り立たないとダメってやつですよねぇw
とにかく、売れる、ウケる ってなことを常に考えるわけ。
もし、それがあなたにとっての音楽活動であるならばそうすればいい。
僕はそういうのって、もうウンザリ。。つまらないとしか言いようがない。
まあ、これら「何のために音楽をするか?」ってのは人さまざまであり、正しい在り方なんてのはないです。
ただ僕には「刺激的」であるとか、やっていて「面白い」っていうのが一番なだけ。
おもしろくないことはやらない。← シンプルですよねw
さて、今回の記事は「毎日ギターを弾かない」ということについて書きました。
これはちょっと逆説的な言い方なんです。つまり本当は毎日練習というか、まあトレーニングしたほうが良い。
というのがダメだと言っているんです。
できないこと、表現できないカラーというのを表現できるように練習するわけでね、そこのところを勘違いしないでもらいたい。
ギターは「なんとなく弾いて」上手くなるものではないです。
「考えながら弾く」・・・これを意識的に行えば劇的にギターの弾き方・・つまりは音の選び方も変わります。
今までとは違った運指、ポジション取り、ピッキングのやり方などをするわけですから最初からスムーズにできるわけがないw
また、コンピング と言われるような復音でコードを押さえるやり方もいろいろあるんですけど、そういうのだってすぐにできるわけじゃない。
本来の練習ってのは、「できないことをやる」 わけで、できること、知ってることだけを毎日繰り返しやっても成長しませんよ。(笑)