ギターとベースの関係について ギタリストもベースをよく聴こう  

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ベースはバンドで何をしている? ギタリストはベースについてもよく聴いて考えてみよう

今回は音楽の話。とりわけ自分で楽器をプレイする方へのお話です。バンド活動をしている方は多いと思いますけど、そのなかでもベースについての話ね。

少し前にちょっと気になった記事がありまして、それは「ベースって何をする人?」ってみたいなことを書いた記事があったんですよね。

まあ、記事っていうより「ベースって要る?」って書いてあるだけだったけど(笑)

おそらくこの書き手はベースの音が聴こえていない。か、もしくは著しく「音楽性の低い楽曲」しか聴いていない可能性が高い。

まあ ↑ みたいなこと書くと、反感を持たれて誤解されることも多いのだけれども、あえて書いたわけでw

ベース音というものを、単なるコードの「増強音」(といってもオクターブ低いのだが)としてしか捉えていないのかもしれません。(というか、そういうふうにしか聴こえていないんだろうと思う)

確かにね、コードのルート音だけをボンボンと弾いてれば「増強音」としてしか見れない、または感じないかもしれない。

例を挙げると、1625 という循環コード進行があって、それに対してルート音だけを弾くとか言うケース。具体的なコード名では、C→Am→Dm→G7 とかいうやつだけど。

んで、コレ、ほんとにギターの初心者レベルからみると、「ベースってコードのルートしか弾いてねえ。。」というようにしか見えないわけで(笑)

だから、「ベースって要る?」みたいな発想になるんじゃないかとw

まあ、こういうのは聴く音楽のジャンルにもよるんだろうな・・というのが僕の感想。

 

たとえば、あくまで一般的な見解でいうと、ポップスなんかは「ベースいらねえ」となりやすく、ジャズとかクラッシック音楽(とくにバロック)になると「絶対必要」となる傾向があると感じます。

 

これは、つまり何を言ってるかというと、モノフォニーとポリフォニー音楽の違いについて「表現を変えて」言ってるわけです。(と、僕は思ってる) 

 

モノ とか、ポリ ってのがどういう意味なのかよく分からんのだが・・・

 

んー、そうですねー、説明がちょっと難しいのですが、一般的にはモノってのは単旋律的という理解でいい。つまりメロディ重視の音楽か。

これに対してポリってのは、ハーモニー重視といっていいかも知れませんね。

まあ、僕は「聴いたことがない単旋律のみ」を聴いても、それがどんなハーモニーを伴っているメロディなのか? あんまり思い浮かばない人・・というかメロディだけを聴いても曲がよく分からないというタイプなんだけど(笑)

↑ これは、メロディという「横に伸びていく響き」をいったん「縦」の響きとして聴き直す必要がある。

 

ポイントとしては「これまで聴いたこともないメロディ」というのが仮にあったとして、それだけを聴かされても音楽としての骨格が見えてこないので、良いメロディなのか、あるいは「あんまり・・・」といった判断のしようがないと思うのですよ。

 

よく言われることとして「これは良いメロディだ」などと言うセリフがありますが、じつはこれ、ルート進行(根音進行などともいわれるが)と合わさってはじめて「良いメロディだ」と認知されてる可能性が高い。

つまり、無意識にヒトは「ピッチの違い」からハーモニーを感じ取っていて、そのつながり、連結から音楽性を感じているはず。

言い換えれば、良いメロディというのは「それ単体」では存在せず、そこには必ず根音進行が同時に存在するのではないか。

ちょっと話がずれちゃいましたが、モノ音楽とポリ音楽の違いを端的に表すと以下になると思います。

モノフォニー的音楽は、ピアノの場合、左手でコード伴奏、んで右手でメロディを弾くやり方。ギターだと弾き語りスタイルがこれに相当。

一方のポリフォニー音楽は、バッハのような音楽。コードにメロディがのっかってるんじゃなくって、二つ以上の旋律が絡み合って、結果的に現代でいうところのコードになってる音楽を指します。

異論はあるだろうけど次いきますねw

あなたは「グッとくる和声の流れ」を体感しているはずだ!!

あなたがこれまでにどんな音楽を聴いてきたのかは知らないけれども、「ココ! この全体の流れがグッときて好きなんだよなぁ!」という箇所を思い浮かべてみて欲しい。

んでもって、そこを音楽的に「どうなっているのか?」詳しく分析してみて欲しい。

具体的には低音部と旋律の関係性についてだけど。

 

メロディ=主旋律だけでは感じえない「独特の感性」が、低音部=ベース音が加わることによって引き起こされてることに気が付くと思う。

 

これこそが「ベースが存在する意味」であり、決して単なる増強音でもなく、またリズムを生み出すものだけでもないことが理解できると思います。

 

なんか具体例ないの?

 

ええ、ありますよ。あくまでも僕の感性で言えばなんだけど、それは バッハ の音楽です。

非常にベタではありますが、G線上のアリア。

 

G線上のアリア / Air

↑は キーをCに移調してアレンジした演奏ですが、ベースラインの動き、メロディなどがよく分かる動画ですね。

あとは、同じくバッハで、コルドベルクヴァリエーション988とか。これの一曲目 アリア とか好きです。

この演奏、低音部と高音部がきれいに分離して聴こえます。すばらしい。右手のピッキングが神業だ!

個人的には、とくにアリア後半部の進行が好き。このおじさんw 有名なプレイヤーらしいですけどまったく知りませんw

J.S.Bach Goldberg Variations BWV 988 on guitar- Aria, Canoni e Aria da Capo (Marco Salcito guitar)

 

以上、音楽におけるベースについて書きました。まあ、音楽のジャンルが変わればベースに対する認識も変わってくるとは思うのですが、バンドなどのアンサンブルにおいては、単なるユニゾン(ベースがコード楽器とまったく同じリズム、フレーズを弾くこと)の演奏では単調になります。

あなたが作曲とか編曲(アレンジ)などに興味があるなら、音楽を聴いて「グッと来た瞬間」の感覚を「どうやったら具体的に自分の作品に落とし込めるか?」ってとこを考えてみましょう。

感覚だけでも音楽はできますが、感覚的なことを「なぜそう感じるか?」理論的に考えてみることも必要です。

 

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