「人から惜しまれる人になりなさい」 とあるバイト先の社長から言われた言葉

スポンサーリンク

あなたには「心に残る言葉」がありますか?

2019年を終えるにあたり、なにか「けじめ」のような記事を書きたかったのでこれを書いています。

人それぞれに「心に残る言葉」というのはあると思うんですね。それは本から得た言葉かもしれないし、あるいは恩師なり上司であるとか、両親かもしれないし、はたまた友人の一言であるかもしれません。

僕自身のことを言えば・・・それは、今よりずーっと若かったころ、東京で暮らしていたころ、とあるバイト先の社長から言われた言葉があるんですよ。

そのころの僕というのは、プロギタリストを目指して、ひとり大都会でもがいていたのです。生活は苦しくてジャズスクールの学費とか、家賃とか・・・衣食住すべてを自分の稼ぎで賄わなければならなかった。。

親からの援助なんてありませんでしたし、頼りになる友人もいない。そんな状況でしたから、寝坊しちゃってバイトをちょくちょく遅刻したりすることもあって、すごく迷惑をかけたことがあったのです。

思い返せば、まあ、僕自身の生活態度が「ちゃらんぽらん」な部分もあったとは思うのですけど。

んで、ちょっとしたイザコザ・・まあ、人間関係ですね、職場の先輩とのね。ボス格の。んで、そこのバイト先に居づらくなって、辞めることになったんですよ。

普通だったら 「いついつ辞めることにしたので・・」 というように、ちゃんと段取りするんですけど、僕はいきなり「辞めます」って言っちゃった。

それを聞いた社長、ものすごく怒る怒る(笑) そりゃ当然ですよねw

「これまで面倒見てやったのに・・・」 ってな感じでした。んで、次の言葉・・・

「よし、わかった。辞めるのはいい。だけど、これまでの会社の損害、ちゃんと払ってもらうからな」

僕・・ちょっと一呼吸置いて・・

「はい、わかりました。でもいっぺんにはとても払えませんから、少しずつですが必ずお返しします」

僕自身、会社にとても迷惑をかけていたことは反省していたので、一切、言い訳がましいことは言いませんでした。本当に悪かったと思っていたので。

それを聞いた社長・・ちょっと考えて・・

 

「なあ、おまえ。。金はもういい!」 「これからは人に惜しまれるような人になれよ。どこへ行っても何をしてもな。頑張りなよ」

 

社長も小僧相手に言い過ぎたと思ったのでしょうか、今思えば、ほんとに優しい言葉をかけてくれたんですね。

これが何年たっても忘れられない僕の言葉です。

 


「立つ鳥跡を濁さず」という言葉があるが・・・

こういった「お世話になったところへ礼を尽くす態度」ってのは、人生において一度はみんなあると思うんです。「辞めるなら綺麗に辞めよう」ということで。

んで、バイトであれ転職であれ、辞めるのは事情があってのことであるのでいいとして、そこに居る限りは「ベストを尽くせ」ということなのですよ。

現状がつまらなくても、最善を尽くす。その結果・・・

彼には続けて居て欲しい、彼が居なくなると困る、彼は惜しい人材だ、というように周りから評価されるような人になる。

最近は就活などで、よくブラック企業とか聞きますが・・・よほど悪質なのは例外として(笑) 現在のポジションで最善を尽くすのです。

よく考えてみて欲しいのですが、現在のポジションでベストを尽くせない人間が、より高度なポジションでベストを尽くせると思えますか?

最初から不平不満タラタラ言ってたって、誰も認めてくれないですよ?

人から重用されるためには、自らが重用されるべき人物にならなければならない。僕が社長から言われた言葉は、それを教えてくれたのだと思っています。

最後に、価値観は人それぞれですからね、今のポジションでベストを尽くせって言われてもね・・・「つまんなくてやってられんわw」 という方も大勢いるかもしれません。

しかし、いずれにしろ、何らかの形で人と交わって生きていくわけですから、そこにはやはり「不変の人間関係の法則」というのがあると思うのです。

人は意外に「あなたという人間性を見ている」のですよ。

 

タイトルとURLをコピーしました