拍子とメロディの関係について 

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あまり語られることがない 「拍子とメロディの関係」 拍子の持つ強弱とメロディには密接な関係性がある

今回のお話は「音楽」についてです。そのなかでも特に、作曲 であるとか、アドリブ・・・一般にはインプロヴィゼーション、即興演奏とよばれることについてのお話。

まあ、僕のライフワークみたいなテーマでもあるので、結論めいたものはありません。あくまで僕、一個人の考えという位置付けで読んで欲しい。

こと音楽に関しては、いろいろな考えを持つ方が存在していることは百も承知しているので、ことさら自分の考えを主張するつもりはないですw

さて、話のテーマは 「拍子の持つ強弱とメロディの関係」 ということですが、これがどういったことであるか? なぜこのテーマで書こうと思ったのか? というところから話をスタートしたいと思います。

ロックでもジャズでもアドリブ練習で「音をはずしたな」と感じる瞬間ありませんか? その時、いったい何が起きているのか? (笑)

えーと、まずシチュエーションとしてですね、ひとりでマイナスワンの何かの音源といっしょに練習として弾いてるところを想像してください。

あ、バンドでのセッションでもいいんですよ。とにかくインテンポでなにかソロを弾いてる場面ね。

あらかじめバッチリ弾き込んで練習したフレーズじゃなくって、その場で即興したフレーズを弾くことってあると思うんですけど、その時 「あれ? なんかハマってねえな・・」 と感じることがあります。

まあ、しっかり音を選んで弾いてることばかりではナイので(笑)つい、指の勢いとかで変な音を出したりするんですね。

んで、いくら音価の小さい音であれ、妙なタイミングで「その音」が入ることによって全体から見ると、「とっても浮いた音」として認知される・・

いわゆる「ミストーン」としてはっきり分かっちゃうわけで。ピッキングミスとかじゃなくって、明らかな「場違いな音」というわけです。

まあ、特にジャズなんかのジャンルとか、あるいはフュージョン系ミュージックでよくあるのですが、(まあロック系でもある)速いフレーズとかで細かい音符なら何を弾いてもいい・・っていう考えがありまして、いわゆるターゲット音を決めて、そこに向かって音を動かしていくっていう方法があるんですが、これがタイミングが悪いと、とっても「悪目立ち」しちゃう。

んで、話のポイントなんですけど、これって曲の拍子と関係があるんじゃないか? ってことなんですよ。

ちょっと興味深い動画がありましたんで、貼っておきますね。

 

「変なフレーズ、いい感じのフレーズの違い」同じ音を使っているのに何故?? 〜 ジャズ会話ワンポイントレッスン第3回(初中級者向け)

 

このオジサン(失礼) 布川俊樹 さん。アマじゃなくってプロギタリストですよ。僕は昔から知ってましたけど、あなた知らなかったでしょw

その昔 (笑) 某音楽雑誌なんかでギター講座なんか書いていまして、僕もよく読んでいましたね。んで、その雑誌の出版会社で、確か「ジョーパスさんそっくり大会」みたいな企画がありまして、そこで優勝した方ではないかと記憶しておりますw インプロバイザーとしての実力はもちろんありますからね。

そこらへんの「ちょっと弾けるレベルのおっさん」ではないですから (笑)

この動画でのポイントは、フレーズのインのタイミングですね。これをずらすことによって、どういう変化が起こるか? ってことを解説されてます。

 

重要なことは動画の概要欄に書いてありますので、一読してみて欲しい。とっても大事なことを語っていると感じます。

 

使う音は同じだけど、インのタイミング次第でめっちゃ浮いたフレーズになってるのが分かります。

つまり、表拍がイン、裏拍がアウトってことですよ。

楽曲の拍子っていうのは、通常だと(一般的に)4分の4、4分の3 が基準となって、あとはそれの複合だと思っていい。

んで、拍のアタマ・・・つまり最初の一発目は強拍となり、あとは弱拍と考えていいわけで、これをメロディ、フレーズと関連させて考えると以下のようになります。

フレーズ、メロディの核となる音は強拍になるようにする。

くどいですが、(笑)強拍というのは「強く弾く」という意味ではありませんからねw

せっかくなんで、以下に重要な解説を抜き出しておきます。

生徒にアドリブソロを教えるときは、最初はトーナリティースケールの中の音だけを使ってフレージングすることを教えます。
その後、色々スケール外の音やノンコードトーンなども織り交ぜるやり方に進んで行くわけですが、そうなると「どの音を弾いてもよい」という状態になります。
使ってはいけない音がなくなる。ジャズは自由でいいぞ!ってことなんですが、「自由に弾け」と言われると、逆に陥ってしまうのが「何を弾いていいかわからなくてテキトー弾いたらカッコ悪い」。
こんな体験、したことないですか?まさに「自由の不自由!」であります。

 

こういうのって、ある程度弾ける人 っていうのは、自然と 「どういうふうに弾けば違和感なく聴こえるか?」 ってことを体得しているとは思うのですが、あらためて考えると奥が深いと感じます。

たいていの教則は、単なる音使い・・・まあ、スケールとかコードトーン、テンションなどについての解説で終わりですからね。

どういうふうに実際の楽曲のなかでヤルか? ってのは、おそらくみなさんコピー作業の繰り返しで、そのなかから独自に「やり方、弾き方」ってのを創りあげているんじゃないだろうかと思います。

僕も死ぬまで修行だと思っていますよ(笑)

拍子とメロディの関係 まとめ

さて、以上、拍子とメロディの関係について、「ちょっとしたさわり」の部分について書いてきました。

この拍子・・・というかリズムとメロディ、もしくは「アドリブラインの取り方」の関係ってのは、とても深い関係性があります。(と、僕は感じている)

なので、好きなギタリストのフレーズなり、楽曲をコピーする際には、ぜひ「リズム面」にも注目して分析してみて欲しい。

おそらくフツーには、あまりリズムについては考えない。(と、書くと誤解があるかもしれませんが) たぶんリズムよりも「何の音を弾いているか?」ということに多くの注意を向けていると思うのですよ。

もちろんコピーするわけですから、原曲とほぼ同じように「口ずさめる程度」にはコピーするわけで、当然コピーというのはリズムというかタイム感も伴う行為ですから、リズムについても(無意識にせよ)コピーはしているはず。

ただ、もっと意識的に注意をリズム(というか拍の強弱、裏拍、表拍ですね)タイム感に向けるわけです。コード変化に伴う「リズムとフレーズとの関係性」について、意識的に分析を行う必要があると思うのです。

めんどくさくて地味な作業ですけど、音楽的に得るものは大きいんじゃないでしょうか。と書きつつ僕もあんまりやらないんですけどw 意識しなきゃダメっすね。

 

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