音楽配信システムが劇的に変化するのは間違いないと思う。
現在、ネット小売業においては、しつこいくらいに おすすめ機能 っていうのがはびこっていて、どのサイトを見ても個人の趣味や嗜好に応じた商品、サービスなどが目に入るようになっています。
わずらわしいと感じる反面、「お! こんなものが?」 みたいな発見もあったりして、まあ、悪くはないなと感じることもあります。
ふと、目にした記事、これは ディープラーニング で音楽を作る記事かと思ったら、そうではなくて、リスナーの嗜好に合わせて、最適なミュージックをプレゼンしてくれるシステムでした。
もうすでに一部実用化されているのかもしれません。とりあえずは、音源を分類するのに、ディープラーニング技術によってパターン認識をし、人間によるジャンル分けを経ずに自動で分類するというシステム。
んで、分類結果によって、リスナーの嗜好を判断し、提供するという流れ。
なにがアーティストにとってうれしいのか?
僕が考えたのは、人間による推薦がなくても、だれかが作った作品が機械によって個人へダイレクトにに推薦してくれるというところ。しかも能動的に探す必要もない。自分のチョイスした履歴から、その好みを判断し、おすすめしてくれる。
まあ、アマゾンのレコメンドシステムとほぼ同じような感じですが、それでもテキストベースではなくて、直接サウンド全体を分析、そして分類して、だれも聴いたことがない、世間に埋もれた作品まで知ることができるかもしれないということです。
これまでは影響力のある誰かが推すことによって、そういったアーティストなり作品を知ることができたわけですが、未来はそういった要素はもっと排除される。クソつまらない、あるいは興味のない音楽作品ばっかりチヤホヤされて、ちっとも自分には響かない・・・といった状況はおそらく劇的にかわる。
データベースに音源さえアップロードしてあれば、必ずそういうサウンドを求めているリスナーに届けることができる。 これは素晴らしいことじゃないですか?
アーティストは 「売れる」 ことなど意識しないで好きなことをやれる時代になっている。
ぶっちゃけ言ってしまえば、音楽業界など潰れてしまえばいいとさえ思っています。個人が好きなことやって、それを楽しんでくれるリスナーがアーティスト活動を支えてあげればいい。
音楽制作などはデジタル技術によって、普通の家庭でもそこそこのクオリティでつくることはできるんです。べつに大掛かりで金のかかるスタジオが絶対に必要でもないし、プログラマーとか、ミキサーなどの専用スペシャル人員が必要なわけでもない。
現実的に考えてみれば、売り出す技術を持っている会社、人脈といったもろもろは無くなることはないでしょう。しかし、そういった商業音楽界に不満を持っていたり、誰かに気に入られなければ生きていけない業界など 「くそくらえ!!」 と思っている奴らはたくさんいるんです。
音楽が好きで、コツコツと作品を愛情を込めて制作している人はたくさんいて、そういう人たちは、ちゃんと自分の音楽を聴いてくれて、評価してくれることを望んでいる。
そういう純粋なアーティスト達が、ちゃんと評価されて、正当な対価をもらえるようになると良いなぁ。
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