パットメセニー というとギターばっかりに注目が行くけど「サウンドカラー全体」が素晴らしいと思う
さて、この記事では パットメセニー の楽曲といいますか、彼が自己バンドでの活動で出していた作品のサウンドについて書いています。
とりわけごく初期の作品で、個人的に印象の強かったヤツを挙げますね。それが以下。
この楽曲とどういう出会いをしたか? まあ、そんなことはアナタには関係ない話だけど (笑) ちょっと書きますねw
当時、出入りしていたレコードショップに、たまたま同級生の女子がアルバイトをしていたんですね。んでもって、たまたま音源を漁りにいったところ、彼女から・・
「これ、すんごく不思議な感じがするの・・よかったら聴いてみない?」
てな感じでね、すすめられたわけですよ。彼女は僕がギターをやってるのを知っていたから、それで話題のギタリストの作品ということで勧めてくれたのかもしれません。
「ふーん、じゃ聴いてみるよ」
これが初めてのパットメセニーとの出会いでした。
なんて美しいサウンドなんだ!! ポップスでもロックでもない、ジャズでもない、フュージョンでもない不思議なサウンド・・
この San Lorenzeo という楽曲・・といいますか、まあアルバムですけど、これって音楽評論家にはどう評価されているのか? リサーチする気もないので (笑) 知らないのですが、個人的にはものすごくタイプであり、ヒジョーに気に入っています。
なにが良いか? というと・・もう全部ですねぇ。ベースもドラムもピアノもギターもすべていい。すべてのパートが混ざり合ってひとつのビューティフルな世界観を創り上げていると感じます。
まあ、よくあることなんですが、ギター弾きっていうのはある楽曲を聴いてもギターばっかりに目が(耳が)が行きがちなんですね。そんなことってありませんか?
何か聴くといってもギターばっかり・・なんてことはないでしょうか?
やれ、ここのフレーズがどうの・・とか、このリフが・・みたいな (笑) 僕が言いたいのは、そうじゃなくってサウンド全体の印象はどうなの? ってこと。ハーモニーの流れとか、ヴォイシング・・まあコードなんだけど(メロディラインも含めて)、そういう音楽全体として聴くことなんだけど。あ、あとリズム感とか。
というわけで、僕にとっては楽器(僕の場合はギター)からはちょっと離れた視点で音楽について考えさせてくれる作品となりましたね。
この記事で伝えたいこと それは・・・
と言うことですかねぇ・・偉そうに言って悪いけど (笑) ギターってね、ほんと派手な演奏スタイルに目を奪われがちであり、現実にもそういう超絶テクニックなんかに注目がいって称賛されることが多いです。
でも僕が思うには、それはある意味で「曲芸」なんですよね。あえて悪い意味で曲芸と表現しますけど、音楽は「そこじゃない」というのが僕の考えでね。
まあ、パフォーマンスを売りにして音楽をすることを否定はしませんが、僕はそこを目標としているわけじゃない。
強いて言葉で表現するとすれば・・
単なる芸達者な楽器演奏者ではなく、アーティスト になりたいです。
これはテクニックを磨くことをかろんじているわけじゃあないです。演奏技術を磨きつつも、テクニックに溺れないことを意味しています。
要は「どんな音楽を創りたいか?」ってところにあると思うわけでね。なんのパッション(激しい感情)もないのに音楽なんて創れないですよ・・
あなたはどうですか? 音楽、創れますか?