スティーブカーン 不思議なサウンドを弾く男
僕が好きなギターサウンドの一つ、スティーブカーン
こういうサウンドに耐性のない人は「さっぱり良さがわからん」となること間違いなし。
30年ぐらい前に発表された作品です。
楽曲構成というか、そもそもコード進行とかどういうふうに考えられて創られてるのか分かりにくい楽曲が多いです。
もともと、こんなギターを弾く人じゃなかったような気がする。初期のころはいわゆるフュージョンギタリストって感じでした。
この eyewitness というアルバムで、はじめてこういった不思議サウンドとでもいうべき作風になったんじゃないかと思います。
ギターテクニックなどは特に目を引くものはありません。とはいっても当然上手いです。当たり前です。もちろん使ってる和音構造とか、フレージングなどもとても興味深い。
派手なテクニックで魅了するギタリストではないけど、とても個性的だなと感じます。
若いころはやっぱりジャズギタリストのウェスモンゴメリーに憧れてコピーをして練習したみたいです。
プロミュージシャンに憧れるギタリストの誰もが一度は通る道を彼も歩んでいました。いわゆるビッグネームミュージシャンのフォロワーとして。
だけどある日、「ウェスが二人いても意味ないだろう」と考えて自分の音楽を見つめなおすとともに、独自性を追求するようになったらしい。
どちらかというと、サウンドコンセプト重視の「観念的」な音楽を創るミュージシャンです。
僕には、いま聴いても新鮮に感じます。
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