磁気という目に見えぬチカラ いまだ謎が多い磁気と医療について
ごく最近のことですけど、例の 「桜を見る会」 の招待問題において、ジャパンライフ という会社が注目されることになっています。ジャパンライフという会社自体はすでに倒産していますけどね。
ではこの会社、いったいなにを事業としていたのか?
じつは「磁気治療器具」というものを売っていたのですね。これがまた、ややこしいシステムでありまして、何百万もするその機器を買った人が、その機器をまた別の人に紹介して、そのモノ自体をリースするというビジネスモデルなんですよ。
んで、機器のオーナーになると年利6%ほどの収益が発生するというw (もちろん機器を借りる人というのは自分が勧誘しなきゃいけない)そういうわけで、機器を貸した人に「あんたもその機器のオーナーにならないか?」 と広めていくシステムなのです。一応、この商取引には名前がありまして、業務提供誘引販売取引 と言われているようです。
僕なんかは磁気治療といいますと、「ピップエレキバン」ぐらいしか思い浮かばないのですが、じつは世の中にはいろいろな磁気治療器具が販売されています。
スポーツ選手が首に付けてる妙なネックレスなど(笑) 一度は見たことがあるのではないでしょうか? あと、腰痛に効くとかいって、弾丸ベルトwのような腹巻(笑)みたいなヘンなやつとかw
ああ、それってジジババたちが好んで買い求めるやつだろ?(笑)
しかも妙に高いw
それ絶対騙されてるって
ええ、僕自身はあんまり信じていないのですが、「ひょっとして、まだ知られていない磁気とヒトの体の関係ってあるんじゃないか?」という思いもあるのですね。
だから「すべて否定」というスタンスでもない。
ただ、マルチ商法というか、そういうのはダメ。科学的知識というか、そういう分別がない人たちを騙して高額で、しかも効果があるのかないのか分からないモノを売りつけるという商売はよろしくない。
これでは「磁気治療」そのものに対して真剣に研究している人たちにとって邪魔であり・・・(というか、ヒジョーに迷惑な存在)社会的にも「怪しいモノ」としてまともに認知してもらえなくなります。
日本においては磁気治療はどのような位置づけにあるか?
さて、本題は 「日本では磁気治療はどうなっているか?」 です。まずは疑似科学について、その科学性を評定しているサイトを見てみます。
以下、日本における磁気医療機器の位置づけと思われる評定部分を全文コピーします。
また、磁石磁気治療を系統的に研究している団体も確認できず、様々な言説が散見している状態となっている。以上から、社会での公共性は低いと評価する。
こりゃ実質的に「野放し状態」だわな。
薬事法としての認可は受けなければならないが、認可イコールその効果を担保するというわけではないのだな。
なんかいい加減だよな(笑)
僕もあらためて読んでみて「いい加減だな」 というのが正直な感想です。
厚生労働省はもっとちゃんと監督指導をするべき。ただ医療分野はものすごく「許認可」が難しいとは思いますけどね。
何かあれば必ず責任を追及されるわけで、「科学的な証拠があるか?」、あるいは効果、安全性などについてお墨付きを与える立場であり、非常に難しい立場にあることは理解できる。
しかし最近では磁気治療が 「うつ病治療」 に保険適用されたというニュースもあるようですし、すべてが効果不明というわけでもないらしい。
このあたりはもっとリサーチが必要ではあるけれども、磁気治療のすべてがエビデンスのないインチキ療法というわけでもないのですよ。
先にも述べたように、磁気の持つ効果というのはすべて解明されているわけではない。
今後、磁気治療に対する認識が劇的に変わる可能性もあるということで、頭の片隅にでも置いておくことにしましょう(笑)