牛肉輸入のBSE「生後30カ月以下」制限とはどういうこと? BSEと牛の月齢の関係

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BSEと牛の月齢には関係がない?

ヤフーでちょっと気になるニュースがありました。

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BSE発生国からの牛肉輸入では、月齢制限というものがありました。これを撤廃するという動きについて報道しています。

おっさん、これどういうこと?

普通に考えれば、BSEと牛の月齢には明確な関係があったからこそ規制があったんじゃないのか?

はい、そのとおりですよね。

それを撤廃するのは、おそらく科学的見地から「合理性がない」と判断されたと考えるべきなのかと思います。

国民の健康に直結する事案ですので、政治的、あるいは経済的圧力からの方針変更ではないと思われます。

BSEのそもそもの原因とは?

僕たちが理解している範囲では、BSEの原因は「肉骨粉」にあったはず。

要するに、食用としては使えない廃棄部位を、あらたに加工して牛に飼料として与えたことが大きな原因でした。

おっさん、それは知ってるけど、科学的裏付けはあるのかよ?

もちろんあります。

牛海綿状脳症(BSE)について

全世界で飼料について規制された結果、BSE発生が激減したのは事実です。

したがって、肉骨粉とBSEには明確な因果関係があったということに疑いの余地はありません。

では、なんで牛の月齢制限があったんだよ?

それは・・・おそらくは若い牛にはBSE発症の事例が少なく、逆に高齢になるにしたがって発症率が高くなる傾向があったからだと思われます。

飼料として、「プリオン異常を起こした組織を含む肉骨粉」 を与えたことがBSEの直接的原因であることは間違いありません。

しかし、高齢がBSEの原因というのは、聞いたことがありません。

ではなぜBSEの月齢制限があったか?

おそらく肉骨粉に含まれる異常プリオンの摂取後、BSEの症状が顕在化するまでには相当の時間経過が必要であり、したがって若年牛と高齢牛を比較した場合、高齢の牛にBSE発症が多くみられたというだけのことではないかと思われます。

プリオン – 脳科学辞典

現在、異常プリオンは神経系組織に多く蓄積することが分かっており、それらは「特定危険部位」として厳重に管理されています。

月齢が若い牛も例外ではなく、すべての牛において特定危険部位は処理されます。

二次利用されることはなく、すべて廃棄処理されています。

経済的な理由から高齢の牛は食用にされることは稀である

現実的に考えた場合、高齢の牛は食用としては使われません。

理由は、経費がかかるからです。長く肥育されればされるほど経費はかかります。

飼料代、および人件費です。肉用牛として育てるためにかかった費用が市場価格を下回ったら大赤字となりますよね?

したがって生産農家はできるだけ安い費用で、高品質の牛を育てたいと考えます。

各地のブランド牛や農場の方針はバラバラですけど、合法の範囲でいろいろ飼育方法について研究されています。

こういった経済的側面から考えると、高齢牛が存在する理由は以下の通りです。

  1. 搾乳用
  2. 繁殖用

搾乳はメスのみ、オスの雑種は去勢され、肉用種となります。繁殖用は血統的に優秀な品種であり、種として活用されます。

こういった牛が高齢となって、最終的に肉用、加工用となります。

だから市場に出回る数はすごく少ないです。これは海外でも事情は同じであり、高齢になるまで肥育する理由にはまったく合理性がないことはわかってもらえると思います。

話を整理すると、月齢30か月以上経つような牛は、そもそも食用牛として生産されていない。

あるとしたら、それは産業廃棄物であり、食用を目的としたものではなくて、老廃牛の二次的利用ということです。

BSE対策としては、特定危険部位を除去するだけでじゅうぶんだということですね。

BSE発症の原因はエサにあったわけであり、直接的原因が「高齢化」にあったわけではない。

だから科学的見地から月齢制限を撤廃しようという話になった。

現在、この特定危険部位の除去は徹底されており、たいへん厳しい検査が行われています。

ヤフーコメントにあるような 国家的、政府の陰謀なんて存在しませんよw

 

 

 

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