FXにおけるポジション操作の具体例 たまたま上手くいっただけなのか? それともこれは「FXで絶対に負けない方法」だといえるのか? 絶対に勝てる方法だとは言っていませんよ (笑)
さて、今回の記事は 「海外FXにおける実際のトレード」 をモデルケースとしてポジション操作について考えます。とは言っても、リアルマネーの実際のトレードではありません。
僕の模擬訓練のためのデモトレードを使ったポジション操作例となります。もちろんリアルマネーを使ったトレードもやっているのですが、それと並行して模擬訓練も同時進行で行っています。
FXをかじったことがある人にとっては、様々なウェブ資料やプロトレーダーが書いた本などを参照しつつ日夜研究されてることだろうと思います。ここでは僕なりの考えに基づいて話を進めていきます。
なので、「アナタの考え」 とは大きく違うこともあることを踏まえて読んでいただきたい。いつもながらのことですけれども、僕は読者であるアナタに対して「何かの説得」であるとか、「何かを買って欲しい」がためにこの記事を書いているわけではありません。
こういった記事を公開する目的としては第一に僕自身の考えを整理するためであり、それを公開することで、ひょっとして読者であるアナタが「何かの気づき」を得られればいいなぁ・・という思いからこの記事を書いています。
まずはトレードの実際の画像を確認してみましょう。
FXにおけるトレードは予測不可能 (笑) 第一予想としてまず最初に「買い」か「売り」どちらかにポジションを取ってみる ← 最初はここがスタートですw
まずですね、当然ながらFXにおいては「何かしらのポジション」というのを持たないと話が始まりません。ナニ当たり前のこと書いてんだ? と思われるかもしれませんが、ここからして僕の考えは普通ではないと思っています。結論から書くと・・・
最初に持つポジションは BUY SELL のどちらでもいい
となります。
えーっ!?
それっておかしくありませんか? なぜなら普通はチャートをいろいろ見て考えるじゃないですか? それに経済コラムニストの記事とか・・
んでもって「今後、どちらへ振れるか?」確率の高い方へポジションを取るんじゃないですか?
ええ、ごもっともな考えですね。確かに時間軸の長い方・・・たとえば日足、週足、月足などを確認して「大きな時間軸」を意識しながらポジションの方向性を確定させるというのは基本中の基本ではありますね。
しかし、ここで考えていただきたいのは「果たしてそれは間違いないことなのか?」ということ。アナタやFXアナリストの見立ては絶対に間違うことはないと断言できますか?
だから最初のポジションをどちらに置くか? それを考える時は予測なんかしてもムダなんですよ。上がるか下がるか? あるいはある程度のレンジでの横ばいか? のどれかなんだから (笑) 相場の動き方は三通りしかないんですよw
ちょっと前置きが長くなりましたが以下がトレードのサンプル画像です。
さて、このポジション操作・・FXのベテランさんにはどのように見えるでしょうか? (笑) 僕自身の評価としては「結果的に上手くいってる」というように見えます。
まあ、後からあれこれ言うのはバカでもできるんですけど (笑) これをですね、時系列で 「その時点でどのように考えてポジションを入れているか?」 ってとこを書いてみましょう。
まず最初はロングにポジションを取りました。ここからグングン下がっていきますw 下手したら強制ロスカットになるパターンですね。
んでもってレンジに移行します。この時点で「やや下げ止まって」ほっとする場面ですw
ここから上に行くか? あるいは下に行くか? は予測不能です。なのでどっちに転んでも強制ロスカットにならないように両建てにしました。(実際は ロング2:ショート1 であるので、レンジを抜けて下がっていけば、ショートポジションを一個追加しなければいけない状況ではある)
ここで注意しなければならないことに 「スプレッドの拡大による強制ロスカット」 があります。詳しくは以下のページを参考にしてください。
さて、ここまでのポジション状況を整理すると以下になります。
最初に建てたロングは大幅のマイナス。なので新たに両建てポジションを取り「損失固定」の状態にした。しかし、両建てにより、新たにロングを一個追加した状態になっている。
つまり損失固定の状態であり、なおかつロングのナンピン状態となっている。
さあ、ここから考えられる展開は三つのみ。上述した「レンジ」「ロング」「ショート」ですね。これはどの時点でも変化することはナイ (笑)
では、それぞれについて展開を演習してみましょう。
まずロング方向に行くとして、レンジを抜けだし上がっていけばどうなるか? 両建てについてはスプレッド分を除外すれば損益にはまったく影響なし。んで最初に建てたロングポジションの差損が徐々に減少してくという状況になる。
仮に上手く伸びて最初の建値まで戻れば「損益ゼロ」となり、いわゆる チャラ の状態に戻ります。
次にショート方向へ向かった場合・・・最初の建値からずーっと下がっていく状態ですね。この場合、両建てポジションでひとつは「損失固定」とはなっていますけれども、トータルで見ますと ロング2:ショート1 という割合ですから、やはりどこかでもうひとつ同数ロットのショートポジションを入れないといずれロスカットラインにかかって口座内の資金を失くしてしまいます。
したがってレンジを抜けて下方向に向かった場合は、トータルで「同数ロット」 の売りと買いのポジションを持つという選択になります。
つまり整理すると・・・
最初のポジションがどちらであれ、「逆行したら両建て」 というのが僕のやり方。んで、「レンジを抜けたらそっちの方にあらたにポジションを建てる」
さらに、上昇、あるいは下降の「勢い」によっては 買い増し、売り増し をする。これによって差損の取返しを加速させるとともに、状況によっては大きく利益をとることも可能となる。
以上、まあショボい証拠金と低ロットでのデモトレード解説となりましたが、これでいったん終わりとします。
他にもこのやり方のポイントとなる部分はありますのでまた書きますね。とにかくインジケーターとか経済予測コラムとかは一切見ないし、予想してもムダなので考えない・・・というのが肝。
状況に応じて 「どう行動するか?」 ← これだけなんですよ (笑)
仮に下がり続けたらどうなるか? どう対処すればいい?
さて、追記となります。ここ最近、づーっと両建てについて考え続けています。
えっ? なんで両建てについて考えてばかりいるかって?
それは、他者の意見 というのを鵜呑みにしたくないからです。世の中にはFX取引についての情報は本当にたくさんあり、そのどれもが間違ってはいない。
間違ってはいないけれども、「どうしてそれが正しいことなのか?」 「正しい対処法なのか?」 ということが判断できるのでしょうか?
つまり、なんでアナタや僕が 「赤の他人が書いた対処法」 を正しいことだと判断するのか?
いわく、「さっさと損切りして新しいポジション取れ」 とか、「両建てしても意味なんかねーんだから」とかね (笑)
まあ、すべては「個人の解釈に委ねられる」ってのが僕の持論ですから、僕はまず「他者の評価」によって無条件にそれを信頼することはない。自分で考えてみて最終的には判断します。
話は戻って「下降相場」が続いていくとすると、いくら損失固定をしたからといっても、このままではロングが一個残っているのでどんどん損失は膨らんでいきます。
ここでマイナスポジションを放置した場合のシナリオを書いてみます。
ひとつは証拠金維持率を下回って破産するストーリー (笑) これは想像するのは簡単ですよね? EXNESS の場合は「有効証拠金」がゼロになるまでです。
もうひとつは、絶対に破産はしない・・という計算の元、放置するというストーリー。ここでは「ある計算」というのが肝となりますね。
つまり、あとどれくらいマイナスが進んでも破産しないか? という計算です。これにはチェックする時間足も重要なファクターになってくると思います。
つまり、4時間足 と、日足 では、想定される値動きが違ってくるという意味。単純にいって時間足が長くなるほど相場の変動幅も大きくなるということ。
相場には絶対はないので破産する確率は絶対にないとは言い切れませんが、統計的に割り出された下落幅は簡単には越えてこないと思われます。
なので、放置する時間と想定される下落幅を考え合わせれば、「まず放置しても大丈夫」 となる。
んで、話を整理すると、「通貨料(ロット数)と変動幅」 さえ把握できていれば破産せずにコントロール可能となる。
もう一度書くと、「ロット数の管理」と、「ある時間足において想定される変動幅」というのを知っていればコントロールできる。
だけど、想定された下落幅の底まで相場が落ち込んだ後、それが反転するか、あるいは底を割ってしまうのかは誰にも分からない・・
ちょっと想像しただけでも上に書いたような「暴落」ってのはとっても怖い状況なわけですが、これも捉え方によってはデカいチャンスともいえる。
さて、両建て というのはどんなに相場が動いても損益は発生しない状態のことです。厳密にはスワップやらスプレッドの影響を受けますが、それは大した損失じゃない。
この状態から利益を生み出すためには「意図的に片建て」の状態を作らなければなりません。しかもそれがプラスにならないとダメなわけです。
そのための必要条件としては・・・「じゅうぶんな証拠金がある」 ということではないかと思えます。
つまり、FXを始める前の「設計部分」です。※有効証拠金に対してポジションサイズが大きかったりすると、少しの値動きで反応せざるを得なくなるので、どうしても大きな変動に対しては対応できなくなる。
※ 証拠金維持率が低い状態のこと
まあ、僕みたいに1万円ほどの少額でやってる人には資金分割もクソもないんですけどね (笑) そこそこ大きな金額・・まあ10万円ぐらいか・・なら、ロットは小さく、んでもってレバレッジは大きく・・ってのが良いと思いますね。
いずれにせよ、余裕がない状態というのは「選択肢」 が限られてくるのでね、とても動きづらいわけですよ。
最初の設計段階で、仮にマイナスに動いた状態で、どんな対応が可能なのか? これを事前演習しておくことはとても良い考えだと思います。
損失の処理方法としては、僕自身は単純な損切りだけがベストな選択ではないと思いますよ。