医療は信頼で成り立っている
あなたがガン治療に効くといわれている「フェンベンダゾール」に関心があるなら上のリンク記事を一読してみて欲しい。
なぜ僕がこんな記事を取り上げるかって? それは以下のような記事を過去に書いているからですよ。
僕も あるアメリカ人のガン完治に関する記事を読んで、めちゃめちゃ関心を持ったからこそ、いろいろ自分で調べて、んで考えて書いたんですね、あの記事を。
だから責任がある。
現時点ではフェンベンダゾールによるガン治療の裏付けは完全とはいえない
先のリンク記事の要点は・・・
というものです。
フェンベンダゾールの効果を全否定しているわけではないけれども、今の時点では控えるようにといった話です。
そもそも医療は「全面的な医療への信頼」で成り立っているので、これが崩れたら医療なんてありえません。
つまり医師を信頼できなくなったらそこで終わりというわけです。
彼らは専門的な医療に対する訓練を受けています。それを否定することはできない。
犬用駆虫薬をガン治療に使用する・・・このような治療法は「使用方法を間違えると重大な結果を招く恐れがある」ということを言っているのです。そしてその原因は「複合的要因」で起こるケースがあると書いているのです。
取り上げた記事の内容は、現役医師による専門的な知識を交えた現段階における見解です。
いろいろな治験、それに動物実験などの結果をふまえて注意喚起していることに留意してください。
明確なエビデンスもなしに、一方的に全否定しているわけではないのです。
以下引用記事中の重要だと思われる個所を抜き出してみます。
フェンベンダゾールの副作用について
最初は動物における副作用です。
次にヒトに対する副作用の例について
上の記述は、直接的な「フェンベンダゾール」の使用に関する記述ではありませんが、同じ駆虫薬・・・「人に対する駆虫薬」として、その効能と合わせて、がんに対する治験薬としてはどうであったか? について書かれているものです。
つまり、動物向けに認可されたフェンベンダゾールと、ヒト向けに認可されたアルベンダゾールを「同じ駆虫薬」として考えて、その副作用について書いています。
これは僕的には「ちょっとミスリードではないか?」 と思えますけどね。
これを読むと、駆虫薬がとても危険な薬という印象を持つ方も多いと思われます。
アルベンダゾールについては以下参照
次はフェンベンダゾールの代謝活動について
これは何を言ってるかというと、
分かりやすく言えば・・・「薬が効かない」
CYP2C19 といわれる酵素については以下を参照のこと
専門的過ぎて理解不能かもしれませんが、フェンベンダゾールは誰にたいしても同じ効果を発揮するわけではないということが分かればいいかと。
あと、遺伝的性質によって代謝能力が低い方には、体内における残留薬物濃度の上昇によって副作用が起こる可能性があることも。
というわけで、先にも書いた通り、「複合的要因」 によって、事態が悪化する可能性もあるので、今は静観しましょうということです。
今後の見通しは?
さて、気になる 「駆虫薬とがん治療」 の関係・・・これからどんな展開になっていくのでしょうか?
残念ながら個人的には非常に悲観的だと感じています。それはお金の問題が大きい。
なぜ? って思う方もたくさんいらっしゃるとは思うのですが・・・ここで考えて欲しいのは
「どうして医療は高額なのか?」 ということ。
憶測でこれらの問題を語ってもダメなので、もっとリサーチする必要はあるのだけれど、ひとつ記事をリンクしておきましょう。
あと、僕の書いた記事も。