初めて買ったエレキギターはグレコのFV-900だった。でもこれが良いんだなぁ。
僕が初めて買ったエレキは グレコ という日本のメーカーが作った FV-900 という ギブソン フライングVモデル。メダリオン とかいって、ボディに真鍮製の丸いメダルが付けられています。
これを中古で買いました。初めてのエレキギターですね。これ、今でも持っていて現在手入れをしながら弾いています。たぶん1975年か1976年製ではないかと思います。けっこう古いです。しかし、何年もケースに入れっぱなしで、倉庫で眠っていた割に、ギターの品質そのものはとてもよくできていると感じます。一応 オールハンドメイド ってやつですからね。「丁寧に作ったよ」 ということでしょう。
上の画像は僕のものじゃないです。引用元は以下です。
モデルとしてはまったく同じ。ただピックアップが違う。引用元の記事でも触れられているけど、ギターそのものの品質は良い。この感想は僕も同感ですね。
40年以上もほったらかしで、ネックの狂いとかまったくない。
独特のブリッジ構造に対する感想も同感。
ブリッジの駒が白いナイロンみたいな素材でできてます。象牙に似てるけど、もっと白くて、やや柔らかい。
これがサウンドを特徴づけてるのは間違いないです。
いろいろなギターを触ってきて、今になってやっとこのモデルの良さに改めて気づいたという感じかな。当時の僕には、このグレコフライングVメダリオンの良さっていうのが分からなかったんだと思います。
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なんでフライングVなんて買う気になったんだろう? いまでもよくわからない。
僕のギターとの出会いっていうのはフォークギターが最初でした。姉が弾いていたのを見て、興味を持ったというよくあるきっかけです。それが確か小学校5~6年生のころです。それ以来、多少のブランクはあるもののずーっとエレキとは縁が続いています。
フライングV を持つことになったきっかけは、おそらく友人がすすめた ある英国バンドの影響 だと思います。あるバンドとは・・・ ウィッシュボーンアッシュ
ずいぶん古いバンドの名前を出すけれども、1970年代から現在に至るまでずーっと存在するバンドです。(メンバーの入れ替わりはあるけれど)
僕が最初に買ったのは ライブ盤 ライブデイト ってやつ。
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その象徴的存在というのが アンディパウエルの弾く フライングV です。単純に一目見て 「かっこいい!!」 もうこれしか感想はないですね。音、サウンドやアンプ、エフェクターのことなど何も知らずに持つことを即決。たまたま近所の楽器屋に中古があったものだから、何も考えず買っちゃった。
座ると弾きにくいボディ形状、なんかモコモコしたハムバッキングのサウンド。。というわけで、見た目とサウンドのギャップにけっこう悩みます。しかし手放すことはなく、いろいろいじったりしてついにはフレットに手を出してお蔵入りに・・・
そして長い長い休眠に入ります。
復活!! グレコ フライングV
愛用しているムーン初期のテレキャスターのフレット打ち直しを機に、フライングV のフレット修理にも手を出してみたのが復活のきっかけ。
というか、いきなりテレキャスターのフレット打ち直しを自分でするのは正直怖かった。なので 犠牲 というか、練習台としてフライングVをひっぱり出してきたというのが正解か。
もうね、フレットボードにカビが生えてたりして、それはそれは悲惨な姿でした。ピックアップは片方が紛失して無くなってるし、フレットはガタガタで使い物にならない。ピックガードには落書き、ホコリや手垢・・・
まずは全体をクリーニングしなきゃってことで、ピアノ用だったかポリッシュで磨く。指板というのはオリジナルで黒檀だったかな? けっこう良い材を使ってるんですね。んで、ゴシゴシ何も考えず磨く磨く。ようやく綺麗になってひとまず触れる状態にします。
ここから古いフレットをひっぺがす作業に入りました。食い切りを使ってどんどん剥がしていきます。お次は指板を研磨する作業。ギブソン系のギターはRもゆるいので、カンナを当て木にしてペーパーを貼り付けてズイーっと指板全体を均等に撫でていきます。
あ、その前にきれいにした指板全体にオイルを塗りこみましたね。もう本当に何年もほったらかしでしたからたっぷりと指板用オイルをしみこませる。これを何度かしたのちに磨き作業をしました。
やっぱり黒檀ってローズと比較すると綺麗なんですね。高級な感じもします。磨くと本当にきれいになります。ここからフレットを打ち込んでいきます。ジェスカーのフレットを一本づつハンマーで打つ。打ち終えたら余分な部分をカットして、あとはヤスリで成形。
本当に面倒なのはここから。
弦を張って調整に入ります。ナットも含めた弦高調整、それからフレットの擦り合わせ、各ポジションにおけるピッチ調整などなど、なかなか手間のかかる仕事です。んで、これらを一通り終えてやっと完成。
電気回路部分はオリジナルのまま、とりあえず音が出る状態にまで復元できました。いずれはピックアップもつけて、そして回路も新しいものにしたいなと思っています。
ピックアップの交換に選んだハムバッキングはこれだ!
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ギターってのは値段じゃない!!
やっぱりね、値段じゃ価値ってのは測れないと思いますね。このフライングVコピーモデル、当時は9万円が定価です。けっこう高かったと思います。今にすれば 「へっ? 安ぅ」 かな?
ネックがスルー構造になっているんですが、とにかく作りがしっかりしていて、ネックの取り付け角度なんかも違和感がない。結構高いギターもいろいろ触ってきましたけど、まったく遜色がありません。
捨てなくてほんとに良かったです。
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