「ギターの音って、もう限界かな?」
もしあなたがそんな風に感じているなら、それはまだ、ギターの持つ真の可能性を知らないだけかもしれません。
今回ご紹介するのは、ギタリストの表現力を無限に広げる魔法のツール、**「ギターシンセサイザー」**です!
エレキギターやアコースティックギターでは決して出せない、まるでSF映画のような壮大なサウンド、オーケストラの弦楽器、パワフルなブラス、幻想的なパッド、そしてEDMのようなシンセベースまで…
ギターシンセサイザーは、あなたのギターを、あらゆる楽器に変貌させます。
この記事では、ギターシンセサイザーの魅力から、選び方のポイント、そしておすすめモデルまで、ギタリストの好奇心をくすぐる情報が満載です。
さあ、あなたのギターサウンドを次のレベルへ引き上げましょう!
ギターシンセサイザーって、何がすごいの?
ギターシンセサイザーとは、文字通り「ギターでシンセサイザーの音を鳴らす」ための機材です。一般的なエフェクターのようにギターの音を加工するのではなく、ギターの演奏情報をMIDIデータなどに変換し、内蔵されているシンセサイザー音源や外部のシンセサイザーを鳴らすことで、全く新しいサウンドを生み出します。
その最大の魅力は、以下の3点に集約されます。
- 無限の音色バリエーション
ギターシンセサイザーの最大の魅力は、その音色の多様性です。ピアノ、ストリングス、ブラス、ドラム、ベースなど、あらゆる楽器の音色をギターで演奏できます。さらに、シンセサイザーならではの独特なサウンドや、現実には存在しないような幻想的な音色も自由自在。あなたの音楽表現に、文字通り「無限の可能性」をもたらします。
- ギタリストならではの演奏性
シンセサイザーを弾くには鍵盤の知識が必要ですが、ギターシンセサイザーなら、慣れ親しんだギターの演奏方法でシンセサイザーサウンドを操ることができます。ピッキングニュアンスやチョーキング、ビブラートなど、ギタリストならではの奏法がそのままシンセサイザーの表現に反映されるため、より音楽的で感情豊かな演奏が可能です。
- ライブパフォーマンスや楽曲制作の幅が広がる
バンドでストリングスやシンセパッドが必要な曲がある時、キーボーディストがいなくてもギターシンセサイザーがあれば対応可能です。楽曲制作においても、これまでは打ち込みでしか表現できなかったサウンドを、ギタリスト自身の演奏でリアルタイムにレコーディングできます。ソロパフォーマンスでも、一人でバンドアンサンブルのような厚みのあるサウンドを作り出すことも夢ではありません。
ギターシンセサイザーの仕組みはどうなってるの?
ギターシンセサイザーを使用するには、主に以下の2つの要素が必要です。
- ディバイデッド・ピックアップ(GKピックアップ):
これは通常のギターピックアップとは異なり、各弦の振動を独立して検知するための特殊なピックアップです。これをギターに取り付け、専用の13ピンケーブルでシンセサイザー本体に接続します。
(※一部のモデルでは通常のギター入力に対応しているものもありますが、GKピックアップが推奨されます。)
- ギターシンセサイザー本体(GRプロセッサーなど):
GKピックアップからの信号を受け取り、それをMIDIデータなどに変換し、内蔵音源を鳴らしたり、外部機器を制御したりする脳みそのような役割を担います。フットスイッチで音色の切り替えやエフェクトのON/OFFを行うことができます。
これらの機材を組み合わせることで、あなたのギターが全く新しい楽器へと生まれ変わるのです。
ギターシンセサイザー選びのポイント
それでは、いざギターシンセサイザーを選ぼうと思った時に、どんな点に注目すれば良いのでしょうか?
- 音色のバリエーションとクオリティ
これが最も重要です。内蔵されている音色プリセットの種類や、その音質の良さを確認しましょう。あなたが演奏したいジャンルや表現したいサウンドに合致する音色があるか、また、エディットの自由度が高いかどうかもポイントです。
- 追従性(トラッキング)
ギターを弾いた時に、どれだけ遅延なく正確にシンセサイザー音が鳴るか、これは演奏の快適さに直結します。特に速弾きをする場合などは、追従性が良いモデルを選ぶことが重要です。最新のモデルほど、この追従性は格段に向上しています。
- 操作性とユーザーインターフェース
ライブで頻繁に音色を切り替えたい場合は、フットスイッチの使いやすさや、ディスプレイの見やすさ、直感的な操作ができるかどうかが重要です。PCとの連携機能なども確認しましょう。
- 拡張性
外部MIDI機器との連携や、追加音源のロード機能など、将来的な拡張性も考慮に入れると良いでしょう。特に外部のソフトウェアシンセサイザーを鳴らしたい場合は、MIDI出力機能は必須です。
- GKピックアップの有無と取り付け
多くのギターシンセサイザーはGKピックアップを必要とします。GKピックアップが付属しているか、別途購入する必要があるかを確認しましょう。また、ギターへの取り付け方(加工が必要か否か)も事前に確認しておくと安心です。
おすすめギターシンセサイザーモデル
現在、ギターシンセサイザーの分野で最も信頼性と人気を誇るのは、やはり**BOSS (Roland)**の製品です。長年の研究開発により、その追従性と音質は他の追随を許しません。
1. BOSS V-Guitarプロセッサー 『VG-800』 (最新モデル!)
「V-Guitar」技術の粋を集めた、まさに次世代のギターシンセサイザー!
- 特徴: 2025年2月発売予定のBOSSの最新フラッグシップモデルです。従来のV-Guitar技術をさらに進化させ、レイテンシーを極限まで抑えながら、よりリアルで表現豊かなサウンドを実現しています。2種類のギター/ベース・モデリングを合成できる「DUAL GUITAR」「DUAL BASS」機能は、これまでのギターシンセでは考えられなかった音作りを可能にします。ベース専用モードも搭載し、ベースプレイヤーにも対応。ライブでの実用性も高く、ギタリストの創造性を刺激する一台です。
- こんな方におすすめ: 最新のテクノロジーを駆使して、誰よりも早く未知のサウンドを追求したいギタリスト、ベースプレイヤー。ライブパフォーマンスで唯一無二の存在感を放ちたい方。
2. Roland 『GR-55S / GR-55GK』 (定番モデル!)
長年愛され続ける、ギターシンセサイザーの代名詞!
- 特徴: シンセサイザー音源とギター・モデリング音源(COSM技術)を統合した、オールインワンタイプのギターシンセサイザーです。膨大な数のシンセサイザー音色に加え、ストラトキャスターやレスポール、アコースティックギター、さらにはベースやアナログシンセサイザーの音色まで、高品位なサウンドをこれ一台で再現できます。操作性も良く、初心者からプロまで幅広く支持されています。GKピックアップの有無でGR-55S(本体のみ)とGR-55GK(GKピックアップ付属)が選べます。
- こんな方におすすめ: ギターシンセサイザーを初めて導入する方、豊富な音色をすぐに楽しみたい方、ライブやレコーディングで即戦力となる一台を探している方。
3. BOSS 『SY-1000』 (高機能モデル!)
究極のサウンドメイクを可能にする、パワフルなプロセッサー!
- 特徴: ギターシンセサイザー機能はもちろん、ギター・モデリング、エフェクト、アンプシミュレーターなど、あらゆる機能を高音質で網羅したマルチエフェクター兼ギターシンセサイザーです。強力なDSPにより、複数の音源を同時に使用したり、複雑なルーティングを組んだりすることも可能。より細かく音作りをしたい、これ一台で全てのサウンドメイクを完結させたいというプロ志向のギタリストに最適です。
- こんな方におすすめ: サウンドメイクにこだわりたい上級者ギタリスト、これ一台でライブからレコーディングまで対応したい方。
まとめ:ギターシンセサイザーで、あなたの音楽に革新を!
ギターシンセサイザーは、ギタリストが持つ「音の常識」を打ち破り、新たな音楽表現の扉を開く画期的なツールです。
「難しそう…」「本当に使えるの?」とためらっている方もいるかもしれませんが、現在のギターシンセサイザーは、その追従性も操作性も格段に向上しており、直感的に音作りを楽しめるようになっています。
もしあなたが、ギターの可能性をさらに広げたい、誰も聴いたことのないサウンドを生み出したいと願うなら、ぜひギターシンセサイザーの世界に足を踏み入れてみてください。
きっと、あなたの音楽人生に、想像以上のインスピレーションと喜びをもたらしてくれることでしょう。
さあ、今すぐお気に入りのギターシンセサイザーを見つけて、未知の音世界へと旅立ちましょう!
僕がなぜギターシンセを勧めるのか? それは・・
DTMやらで作曲中心の活動をするギタリストならば必ず世界が広がると思うからです。
これが例えばライブ活動をメインとするギター弾きならばギターシンセは必ず役に立つとは言えません。
DAWのソフトを使い、パソコン作業で楽曲作成をするならばMIDI情報のやり取りで打ち込み作業をリアルタイムでできる環境が一番効率が良い。
なぜならその時に感じているフィーリングをリアルな音色・・(これはオーディオ信号ではなくて、MIDI情報になる)・・が、即、記録できるから
それを後から編集するわけです。編集はMIDI情報だから音色の差し替えなどが簡単にできる。
だからギターシンセでそれをやる。
今のギターシンセは性能が格段に上がっていますから、遅れとか誤動作なんかはほぼ心配ないレベルです。あるとしたら、それは演奏の慣れしかありません。
ギターシンセを否定しがちなギタリストが多いですが、それは同じギタリストとして気持ちはよくわかるのですよ。
良い木材でしっかり作られたギター、そして良いピックアップ、それから同じく良いアンプで出すサウンドはとても良いものです。
だけど、音が変わると・・たとえばサックスの音だとこれがギターの弾き方が変わるんですね(笑)僕としてはここが一番面白い。
出てくるサウンドに合わせて弾き方を変えようとするんです。しかも無意識に。
「いや、こういう弾き方では似てねえなぁ」・・とか(笑)こんなフレーズは弾かねえぇなぁ・・とか
うん、まあいろいろ自分なりに発見があると思う。
音色が変わると本当にイメージが広がる感覚を分かってもらえると思うんですね。
だからギタリストというものにこだわるなら従来通りピックアップやらアンプにこだわればいい。しかし僕はギタリストというよりはコンポーザー・・まあ作曲などにより興味があるのでギターシンセを使うわけですよ。
というわけで、ギターシンセは面白いよ というお話でした。おわり


