ギターの弾き方なんかどうでもいいんだ ピッキングとかフィンガリングなんかどうでもいい 耳で聴いてちゃんと聴こえるかどうか? それが正解なんだよ

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多くのギタリストはピッキングフォームやフィンガリングで悩むが、そんなことは音楽の本質とはまったく関係ない

この記事では、僕なりのギター演奏に関する考えを書いています。

特に、ピッキング と、フィンガリング についてです。これらはあなたの目的にもよりますが、僕は「どうでもいい」と考えています。

以下にその理由を書きます。

ギターには正しい弾き方があるわけではない 歴史に名を残すギタリストはみんな個性的だった

おそらく、あなたはたくさんの有名ギタリストの動画や、サウンドをイヤというほど聴き込んでいるはず。

そう、憧れの演奏をコピーするためにね。

どうです? おなじように再現できますか? これはプレイヤーによって差がすごく出るんですけど、そっくりに弾けるからといって、それがあなたの優秀さを証明しているわけではないです。

まあ、確かに「お! すげー!」とかね(笑)そういうふうになるとは思う・・・けど、それがあなたの目的ならそれでもいい。

僕には「無価値」に思えるけどね。

古いギタリストだけど、ジャンゴラインハルト 知ってますかね?

 

 

 

 

彼は、火傷で指がくっついちゃって、確か2本指でフィンガリングをやっていたと思う。

サウンドを聴くと4本指でも弾けないようなフレーズを、ものすごいスピードで弾くわけですよ。

薬指と小指がアウトだから、つまり人差し指と中指、んでもって使うとしたら親指か・・まあ、基本的に自由に動くのは2本ってことで、あの演奏をやるわけだ。

僕は指には障害がまったくないけど、コピーする気が失せるほどすごいと思いますね。まあ、音楽性というかジャンル的にちょっと癖があるのでね、あんまり聴かないんだけどw

この例だけを見ても「正しい指使い」といわれるものと、その音楽性には何の関係もない。

どんなフィンガリングであれ、ちゃんと聴ければいいわけだ。

今度はピッキングの方。超有名なウエスモンゴメリー。かれは親指だけでピッキングする。

どんな早いフレーズも親指のみ。信じられないかもしれないけどホントのはなし。動画もあるからね、確認してみるといい。

 

Wes Montgomery live 1965

 

おそらく親指の側面にタコができていて、それでちゃんと弦を弾いているようです。

ウエスはピックというものをどうやら知らなかったようです。ウソかホントかは知らないけど、ギターを弾き始めたころからずーっと親指のみ。

今じゃみんな真似してますけど。

つぎ、BABYMETAL の誰だっけな? めっちゃ早いピッキングをするロン毛の兄ちゃん。

彼は「サークルピッキング」と呼ばれるテクニックを使うようです。これは通常のオルタネイトピッキングを指先でクルクル回すようにして、超高速でアップダウンを繰り返すようなヤツね。

今では当たり前のテクニックとして思われているかもしれませんが、これは僕から見れば「普通じゃない」 かなり変わったやり方。

まあ、例を挙げればたくさんあるんだけど、結局は欲しいサウンドを得られるなら、どんな弾き方、ピッキングでもいいんですよ。

何を基準に正しいとか間違ってるとかいうのか分からないんだけど、とにかくギターの弾き方には制限がない。これは確かだ。

フィンガリングやピッキングの「ダメさ加減」を判断する基準とは? いったい何が問題なのか?

あなたはもしかしてギタースクールの先生に習ってるかもしれないけど、たとえば「悪い癖をつけちゃいけない」とかね、そういうことを言う先生もいるかもしれない。

それは、おそらく 「弾き方として合理的ではない」 という観点からそう言ってるのではないかと思う。

まあ、言ってることは分からないこともないけど、逆に「なんで合理的じゃないとダメなのか?」と問われると、なんて答えればいいのか、わからないんじゃないかとも思うわけだ。

合理的というのは、つまりは無駄を省くこと

素早いポジションチェンジに不向きであるとか、自分がやってるフィンガリングなんかが、この箇所においてはフレーズがスムーズにつなげにくい動きであるとか、おそらくそういうことを総合的に判断して、「それはよくないやり方だ」と指摘しているはず。

確かに、冷静にピッキングやフィンガリングを考え直すと、そういう箇所っていうのは自分で判断でき、また修正することもできる。

ギターってのは、同じピッチでも押さえるポイントが複数あるから、フィンガリングにおいてはピアノみたいに体系化するのは難しい面もあるのよね。

ただ、あえて言うなら 「合理的運指」 というのは確かにあります。僕なりに解説すると以下。

フレーズ(フィンガリング)とコード(フォーム)はシンクロさせて考える

それは、コード および その展開形 とリンクする形でフィンガリングを変えていくという方法です。つまり、シングルノートで連続するノートを弾いている時に、視覚的にもフレットボード上で「いま、どんなコードフォームを想定しているか?」 ということを把握できてる という状況ですね。

いまいち説明しにくいのですが、「フレーズの重要ポイント」 っていうところには必ず「今、鳴っているコード」のコードトーン、もしくはテンションノートが入ってくるはずですので、その音が含まれてるコードを「そのポジション」で組み立てられるわけです。

まあ状況によっては、かなり苦しいフォームになったりもしますが、原理的にはそうなる。(可能という意味でね)

なので、コードフォームに沿ったフィンガリングというのは、視覚的にも、また物理的にも、とても理にかなったものとなるわけです。

ただ、必ずしも「そうでなければならない」というわけではなく、プレイヤーであるあなた自身が、音を見失ったり、指板上でパニックにならなければ 「どんなポジションを選んでもいい」 というだけの話。

 

まあ結局はひとつのコードサウンドというのを「いろんなポジション、弦の組み合わせ」で表現できるってだけの話になります。

 

ピッキングについては、どんなテンポでもちゃんとアクセントやダイナミクスが付けられて、なおかつ音がちゃんと聴こえていればいい。

平坦なところではダウンアップの波がなく弾けて、ノリを出す(グルーブか)ところではちゃんとノリを出せれば、どんなピッキングをしていてもいいと思いますね。

「そんなやり方じゃ早く弾けないだろ?」とか、「出音の粒がそろわない」とかいろいろ言う人はいるけど、結局のところは 「正しいピッキングを身に付けないと、テクニック的に将来、壁にぶつかる」 ということを言ってるだけ。

僕自身は 「オルタネイト」 をかなり練習しましたが、それでじゅうぶんかな? と思います。まあ、いまだに小指で支えてピッキングする癖が取れなくて、それで悩むときもありますが、もう直そうとは思わないです。

とにかく結論としては、ちゃんと音が鳴ってればなんでもいい (笑) 美しく聴こえればOKなんですよ。

たとえ誰かから 「おまえの弾き方はなってねえ」 と言われようと、あなたらしく弾けて、それを自分も楽しめ、なおかつ、好んで聴いてくれるリスナーがいればそれでいい。

だから ギターには「正しい弾き方」なんてものはない。

 

 

 

 

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