「どうしてフレットをとんがらせたいの?」← これはギター専門店の主人の言葉 オレはフレットを丸く整形したかっただけなんだがな・・

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すり減ったフレットと新しいフレットの違いについて

今回はギター弾きにしかわからない話。それはフレットについてです。

エレキにしろアコースティックギターにしろ、ギターってのは長く弾き続けていると経年によりフレットがすり減ってきます。

まあ弦もフレットも金属でできているので、当然ながら擦りあわされて摩耗するのですね。

んで、すり減ったらどうなるかというと・・

極端なケースではまともに音が鳴らなくなる、あるいは「なんか音の立ち上がりが鈍い」、指が指板に直接触れて滑りが悪い・・・下手したら指先で指板を削る

などといった感じになってきます。

そこで、まだフレットの残りがあるうちは、「すり合わせ」 っていうのを行って全体をいったん滑らかに慣らして、もう一度、フレットの山を削りだしたりするんですね。

これを「クラウンを出す」とか言うんですけど、要するに、平べったく削られたフレットの頂点をきれいな山なりの状態に戻すわけです。

というわけで、久しぶりに地元の楽器屋さんに弦を買いに行ったついでにですね、店長さんに「フレットファイルってありますか」と聞いたわけです。

んで、その答えが記事タイトルに書いた「どうしてフレットをとんがらせたいの?」という(笑)

いや、僕はとんがらせたいわけじゃなくって、弦とフレットの接点を丸くしたい・・要は摩擦する接点の表面積を滑らかにして小さくしたいだけなんだと説明したんだが・・・

店長曰く、一部分だけ加工したって駄目だ、全体のバランスが崩れる、もうそこまでペタペタに減ったフレットならば打ち換えるか、あるいはネックごと買い替える、もしくはギター本体の買い替えやったらどうか? とかね・・

「んなことわかっとるわ・・」などと思いながら話を聞いていた。んでもって、フレットを整形するヤスリ(フレットファイルね)は手に入るけど、それは売り物としては出せません・・という。

まあ考えてみれば、そこはギターショップであり、当然ながらリペアとか調整もやるだろうからねw

というわけで、話を切り上げて帰ってきたという話。

んー、僕の説明もあまりよくなかったのかもしれないけど、店長の逆質問には驚いた(笑)

だって、平べったいフレットと、新品の山があるフレットでは明らかに音が違うではないか?

それをギターを専門に扱う店の主人が知らないわけがない。

じつはその店は初めて行ったんだよね。というのも、僕が出入りしていた楽器屋のオヤジが亡くなったから。

僕が中学生のころからずーっと出入りしていた楽器屋。

つまり何が言いたいかというと・・・信頼できる人間関係を築くのは難しいなぁと。たかがギターつながりの人間関係ではあるけどね。

なんていうか、お互いの認識のズレを微調整しながら納得いく話をするのは初対面だとかなり難しい(笑)

ちょっとフレットの話からはズレてしまいましたが、というわけで僕は二度とあのお店には行かない。全部自分の感覚で決めようと固く決心しました。

すり減ったギターフレットのサウンドに慣れてはいけない

誰にも相談しないで全部自分で決める。ちなみにですね、僕はギターのフレットを自分で打ち直して使っています。

 

 

下はその後の同じギターでのフレットすり合わせの記事です。

 

まあね、とりとめのない話でしたけど、ギターのフレットってのは、ちゃんと山がある方が「張りのある音」が出るのは間違いない。

ギターのフレットはすり減ってもついついそのままにして弾いてしまいがちです。(直すと言っても費用や手間がかかるので)

んで、いつのまにか、すり減った状態がデフォルトになってしまって、その感覚やサウンドに慣れてきてしまうのですよ。

個人的にはこの慣れってのはあんまりよくねーな・・と感じていますね。というのはですね・・・

ぼやけたサウンド、鳴りっていうのに耳はすぐに簡単に慣れちゃうんです。あなた、その昔、新品で買った、自分のギターの鳴り方って鮮明に覚えてますか?

僕は正直言ってまったく覚えていないですw おそらく買った当時は 「張りとかツヤ」 ってのがものすごくあったと思う。

それがいつのまにか「ボヤっとした音」になっていてね、それがいつしか「経年したギターのサウンド」というように脳内変換されて、あたかもそれが良いサウンドみたいになって脳に刷り込まれちゃうんじゃないかと思うわけですよ。

というわけで、アナタが今、ビンテージギターの鳴りだ! と思ってるサウンドはじつは古ぼけたボボケたサウンドかも知れないよ? って話でした。

ギターのメンテナンスなんてあんまり興味ないかもしれないですけど、プレイヤーなら一度注意して自分で確かめてみた方が良いと思いますね。

後ですね、プロのギターリペア職人でもいろいろいますからねw お話してみて「この方なら」と信頼できる方にリペアを頼むべきです。

「彼はプロだから・・」 と安易に頼むと、その認識のレベル差に愕然とすることになりますよ (笑)

 

 

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