日本のバンド モランボン・・じゃなくって クラムボン でした。

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上手く表現できないサウンド。こういう系統ってなんなんだろう?

音楽ジャンルは、まあどうでもいいのですよ。僕が「なんなんだろう?」 と感じるのは、その「つかみどころのなさ」とでも言うのか。

サウンドとしては理解は当然できます。演奏技術も高いし、おそらく普通の楽曲やらせればソツなくできると思う。

YOUTUBEで何曲も聴いてみたのだけれど、僕にはどうも彼ら、彼女らの世界観がよく分からないです。僕自身は 歌詞 というものにはまったく興味がありませんし、「良い曲だ」 とコメントがあっても、「良いサウンドだとは思うけれど、それで?」 みたいな感じにしかならないんですね。

日本語歌詞による、女性ヴォーカルなんですが、独特の節回しみたいなのがあって、それがどうも僕には合わない。裏声でオクターブ飛んでいくような感じが特にイヤなんですね。どこかで聴いたような感じ。あれって流行りなのかなぁ。

yet / clammbon(クラムボン)

最初に聴いて感じたのは、ドラムが異様に上手いこと。上に貼った曲では分からないかもしれませんが、スタジオライブのやつなんか見てるとびっくりするぐらい上手いと思いますね。

またベースも良いと感じます。トリオで音が薄いので手数が多いとも言えるのですが、スペースを自由に使える分、やりやすいのかもしれません。音楽的レベルは高いです。

自分のやっていることが新鮮で新しいことだと思い込む危険

他と違うサウンドを目指しているつもりが、逆に他と同じところを目指してしまっているのではないか?

世の中にはいろいろ音楽があります。そして若い自称ミュージシャンは自分でも作品を作るようになる。そりゃもう、ものすごい数でね。世界中を見渡せばもうほんとにウジャウジャいるわけです。そして、何か自分にとって新鮮な題材を見つけて、それをこねくり回して作品として残していく。

んで、個性とかそういうことを考えるようになる。彼らが何をどう考えて作曲やらサウンドメイキングをやってるのかは分からないけれど。

追記 サウンド面での特徴について

ピアノ、ベース、ドラム という編成が基本だと思われる クラムボン。あんまり聴きこんでいないわけだけど、簡単にサウンドの特徴みたいなものを書いてみます。

まず楽曲のコード感というのはベースによるところが大きいと感じます。 この編成でコード楽器というのはピアノなんだけど、ピアノはわーっと前に出てくる感じではないです。ヴォーカルの女の子というか女性が 「がーっと弾くタイプ」 ではなさそうなので。

あるいは 「やればできる」 のだけれど、あえてそういう表現は好まないのかも知れませんね。少ない音で選びに選んだ音を弾きたいのかもしれません。

なので、いわゆる コード感 というのは、メロディであるヴォーカルとベースの関係で聴かせなければなりません。あるいは言い方を変えると 「今、どんなサウンドが鳴っているか? を、オーディエンスに認知してもらわなければ」 なりません。

コードのルート音といくつかのメロディの細かな動きがあれば、おのずとコード感覚というのは生まれてくるものなのですが、ポイントとしてはいくつかあって以下のようになるかと思います。

1、メロディがそのコードの特徴を表しているときはベースはあまり動かなくてよい。

2、逆にメロディが基本的コードの特徴からはずれて動くときは、ベースはそのコード感覚を表すために分散和音的、あるいは コードキャラクターを明確にする音を選んで弾くべき。

教科書的に言ってしまえば、モードの特性音 を意識してラインを考えればいい。もしくはコードの構成音か。

こういったことを踏まえて聴けば、彼らは音楽をよく研究していると思うし、単なるポップミュージックといって軽くみることはできませんね。ええ、僕は彼らを褒めているんです。

 

 

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