ギターのコード弾きにはボイスリーディングの考え方を取り入れろ!

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ボイスリーディングって言葉の意味がまず分からないんだけど

声部連結のこと。その昔はコード進行なんてものはなかったんだよ。

え? でもバッハなんか聴くと明らかにコードが変わってるのが聴きとれるよ?

それは各声部の音の連結を縦に垂直(バーティカル)に見たときに、それらがちゃんとコードの構成音になってるから、現代のコードネームで表されるようなサウンドを聴いているような感覚になっているだけ。

要するに各声部が滑らかに連結していくことによって、コード進行を感じていると考えていい。

声部連結とは、作曲において、声部連結(または声部の連結声部進行運声法[2]声部誘導法[3]ボイス・リーディングvoice leadingとは、それぞれの音を滑らかで調和した形で音楽的に並べることで、あらゆるボイシングにおいて用いられる。[4][5]

ウィキより声部連結について

ボイスリーディングを考えることによってギター演奏の幅が確実に広がるのは間違いない

まずはボイスリーディングについてまったく考えていないと思われるギター演奏の例を挙げてみます。貶しているわけではないので勘違いしないように。

 

 

テレキャスターによる典型的なジャカジャカ弾きです。ギターに注目すると、バレーコードのみでポジションをずらしていく弾き方だということが分かる。

こういうタイプの楽曲にはこれで合うというか、まあこれはこれで持ち味のあるサウンドだともいえます。

 

だけどコード進行というものには、じつはメロディーが隠されていて、滑らかな声部進行(ボイスリーディング)を考えることによって 「メロディアスなライン」 を見つけることができます。そしてそれをバッキングや実際のメロディにも応用できるのです。

 

ギターによるボイスリーディングの考え方

具体的に 「どうすればギターで滑らかな声部進行が得られるか?」 その答えは・・

できるだけポジション移動をしないでコードの響きを変えてみること

できるだけ音を動かさないようにして、なおかつコードチェンジをしたことがはっきりと分かるように弾くこと。矛盾しているようで「はてな?」となりますが・・

つまり各コード間に共通の音は残しつつ、もっともサウンドキャラクターが変わる音に注意してコードを組み立ててみます。

ギターだとコードの展開系みたいな形になると思います。通常だとベースがコードのルート音を示しますから、ギターはルートを鳴らす必要がないです。ルート音の動きが必要かは状況に応じて考えればいい。

 

ギターが気を使うべき音は 3度と7度 です。3度と7度を意識しながらコード進行を考えてみますと、これまで気が付かなかった各コード間の音の動きが見えてくるようになります。

 

そうするとフレットボード上における無駄な動きが次第に減って、最小限の音の動きだけでコード感の動き、色彩を表現できるようになってきます。

通常、ギターでのコードというと、カチッとした形、決まったコードフォームみたいなものを考えがちだけど、そんなことはなくて、省略形とか展開系などいろんな表現のしかたがあります。もっと柔軟に考えたほうがいいのです。

最後にロックにおける僕が考えるボイスリーディングの古典的なリフを挙げます。このリフに対する考え方、捉え方が正解かどうかは知りません(笑)

 

ロック好きならだれでも知ってるハイウェイスター 曲の初っ端、ギターのサウンドに注目!

単純な G-F-C と繰り返すだけのコードサウンドですが、C の時に Cの3度 E を強調することによって、GーF-E というように滑らかな音のラインを作っています。

こういう音のライン取りというのは、ジャンルを問わず無数にあります。みんな経験的に知っているものばかりだと思います。

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